秘文鞍馬経 (河出文庫 や 39-3)
秘文鞍馬経 (河出文庫 や 39-3) / 感想・レビュー
びぃごろ
日中戦争時に書かれ「六年生」に連載していた作品。武田信玄の残した巻物を巡り少年と姫の争奪戦がテンポよく進む。結末も爽やか。 『知ることは容易く、実行することは困難。力ばかりに頼ると事を破る』
2018/12/24
タツ フカガワ
武田信玄が隠したといわれる二千万両と家伝の宝物を巡って、甲斐の国の郷士の息子児次郎や真田昌幸らと、徳川家康と孫娘菊姫たちの争いを描く伝奇小説。1939年発表の少年少女向小説というが、これまで読み慣れた筋運びや語り口と趣が違うので、かえって興味深く読みました。ところで裏表紙のあらすじにある「亡き殻」は「亡骸」では? 昨日読んだ『間違えやすい日本語実例集』のおかげかしらん。
2018/09/13
Kotaro Nagai
本日読了。本書は昭和14年~15年に「六年生」に連載された少年少女向けの作品。武田家の財宝をめぐる伝奇小説で若年向けに書かれているので、シンプルで読みやすい。戦後の深みにはとうてい及ばないが、といってそこは周五郎、随所に光るものもある。「六年生」に連載されたとはいえ、読者におもねる文体にはなっていないので、大人でも十分楽しめる。中高生の周五郎入門の書としていいかもしれない。
2018/10/19
ブブジ
山本周五郎を読むのは何年ぶりでしょう。山本周五郎と言えば新潮文庫、一時期凝って全巻制覇しましたが、最近別の出版社から今までに新潮の文庫にならなかった作品が出てきました。また探し出して読みたいと思います。あとがきを読むと、「小学6年生」に連載したものとのこと、昔の小学生が読んでいたのかと思うと、今と比べてずいぶん読解力があったんだなぁと感じました。
2018/11/10
オールド・ボリシェビク
山本周五郎、いろいろなものを書いているよ。小学生向けに書かれた歴史伝奇。周五郎、豊臣シンパなのか?
2018/09/15
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