安政三天狗 (河出文庫 や 39-4)
安政三天狗 (河出文庫 や 39-4) / 感想・レビュー
ワッピー
鵜殿幸太郎が脱藩をしたのは、師吉田松陰から東北列藩で尊王討幕の火の手を上げること、資金となる金山の探索を命じられたためだった。藩の追手、代官所の下っ引の子供、そして食い詰め浪人2人に、鼬1匹を引き連れて珍道中。「鞍馬天狗 角兵衛獅子」の系列に入る作品で、当時の国策に従ったジュブナイルです。この時代は、児童文学頭巾だけではなく、時代色頭巾も被って読まないと辛い作品もありますが、さすがは山周、シリアス・コミカルつきまぜて、バランスよく仕上げています。解説にもある「楽天旅日記」も陰謀とのどかさが程よいオススメ。
2019/01/09
ふじ
1939年に発表された作品。思っていたのとは違って幕末の時代ではあるが、どちらかと言えば冒険活劇的な内容だった。 幕末なのに読みやすい内容だった。
2019/01/20
山内正
萩毛利藩で三年勤めた 鵜殿甲太郎は江戸に出て吉田松陰に出会いこれからは幕府では無く 一民として国を治める事になる様 奥羽の諸藩に勤王を説いてくれと その軍資金として銀山の証文と地図を預かり会津に向かう!
2018/11/25
ブブジ
ふとした時に読みたくなる山本周五郎、この作品は少年向け雑誌に連載されただけあって、テンポの良い時代物。現代と違って、戦前の人たちはずいぶん大人びた物語を読んでいたんだなぁと感じます。
2022/08/20
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