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うつくしい列島 (河出文庫 い 35-2)

うつくしい列島 (河出文庫 い 35-2)

うつくしい列島 (河出文庫 い 35-2)

作家
池澤夏樹
出版社
河出書房新社
発売日
2018-11-06
ISBN
9784309416441
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うつくしい列島 (河出文庫 い 35-2) / 感想・レビュー

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KAZOO

「ナショナルジオグラフィック」と「旅」という雑誌に連載されていたものをまとめたものです。このような本を読むとまだまだ日本では訪れていないところが数多くあるし、あるいは再度行ってみたいという気にさせてくれる文章です。特に第二部は島が多く掲載されていて日本の秘境というところもあったりで行きたくなりました。特に北海道の「雨竜沼」という場所はいいですね。日本ではないような印象を受けました。

2023/09/07

chantal(シャンタール)

総距離2千数百キロ、亜寒帯も亜熱帯もある日本は決して小さな国ではない。池澤さんはその日本の隅々を歩き、山や川、地理や生態系について詩的に描き出す。大山が出来たのは一万年前、二億年前に出来た北上山地等とは比べ物にならないほど若い。一番好きだったのは乗鞍岳山頂の宇宙線観測所の話。目に見えない宇宙線が朝陽を浴びて光り輝きながら降って来る様を想像するだけで目頭が熱くなる。池澤さんの自然に対する畏敬の念、私達は何と美しい島に暮らしていることか。この美しい国土をこれからも美しいままに伝えて行く事が出来るのだろうか?

2020/12/28

風太郎

旅行記です。主に日本列島の豊かな自然が描かれていて、日本の自然もまだまだ捨てたもんじゃない思わされます。多くの知識量、丁寧な観察、訪れた地域への同化が、読む人の心を圧倒します。自分の普段している旅行は、観光地として整備されてしまったところ、歴史的建造物などが多く、なにか与えられた旅行という感じを受けてしまいます。もう少し著者の方のそれのように、自らつかみ取るような旅行もしてみたいに思いました。

2019/03/03

エビスヤ商店。

池澤さんの文章が好き。専門的で難しい内容でちんぷんかんぷんな箇所もあったりするが(勉強不足ですみません(´;ω;`))文体がとにかく落ち着くのだ。難しくも易しくも書ける、池澤さんは本当の知識人だと思うのである。

2020/04/11

雲をみるひと

池澤夏樹の紀行短編集。少し前と最近に書かれた原文をそのまま使う手法、実際に作者が現場に行くアプローチ、作者の豊富な知識を交えた話の展開が特徴で面白かった。この作者の作品はいい意味でも悪い意味でも読むのに頭を使わせる。本作品のような短編の場合、作者の世界観に引き込まれた瞬間に話が終わっていたという現象が起こる気がする。

2018/12/09

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