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NOVA 2019年春号 (河出文庫 お 20-13)

NOVA 2019年春号 (河出文庫 お 20-13)

NOVA 2019年春号 (河出文庫 お 20-13)

作家
大森望
出版社
河出書房新社
発売日
2018-12-05
ISBN
9784309416519
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NOVA 2019年春号 (河出文庫 お 20-13) / 感想・レビュー

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あじ

小川哲、佐藤究、飛浩隆、宮部みゆきの書き下ろしが読めるとあらば、書棚を素通り出来る訳がない、チャリン─。出し惜しみしない完成度を見せつけたのは佐藤究。短編の縛りをものともしない、豪腕ぶりを発揮した。また視点論点のピント調整に、卓越した才を魅せた小川哲もしかり。番外として紹介したいのは片瀬二郎『お行儀ねこちゃん』。死体を弄ぶエキセントリックな男の暴走を、皮肉の礫で失笑したい問題作。このアンソロジーは高性能なSF小説を搭載している。月まで一飛び日帰りが可能だ(あれよあれよと読了)

2019/01/07

buchipanda3

秀逸な作品揃いのSF短編集、面白かった。強力な布陣と書下ろしという垂涎もの、どれも現実と空想を繋ぎ合わせた物語の着想に面白味を感じた。小川さん、語り継がれた物語にゲノム解析の発想が面白い。佐藤さん、背徳的な万能感にゾクゾク。柞刈さん、またも題名にやられた。赤野さん、月からの対戦者、格ゲー遅延は確かに許せない。小林さん、何とメルヘン殺しもの。メタ尽くしが堪らない。新井さんと宮部さんは今の社会課題に著者テイストで切り込むのが印象的。一方の男性陣は自分が好きなものを書いてる感じの対比が興味深い。次回も楽しみ。

2018/12/09

かわうそ

初読の著者が約半分。若手からベテランまでどれも非常に面白く、最新の日本SFをもっと読まねばと強く思わせてくれる充実の内容。特にお気に入りは飛浩隆「流下の日」、柞刈湯葉「まず牛を球とします。」、赤野工作「お前のこったからどうせそんなこったろうと思ったよ」

2018/12/15

阿部義彦

大森望さん責任編集によるNOVAというSFアンソロジー買って読むのは今回が初めてかな?これ全部書き下ろしって言うことは、大森望さんの人望が如何に素晴らしいかと言うことですよね!しばらく休んでいたらしく再開した記念すべき第1号です。小林泰三さんの「クラリッサ殺し」良かったです。今頃オールドスクールのレンズマンかよっ!と思ったら、最後の一行に唖然です。またラストの飛浩隆さんも丹精な近未来ディストピアで唸りました、その他新井素子さん宮部みゆきさんも安定の出来。猫がらみの「キャット・ポイント」も良かった。

2018/12/16

かとめくん

今現在に対する作家の皆さんの危機意識のようなものが手を変え品を変えあらわれているように感じてしょうがない。時にオブラートに包み、時にストレートに、(S Fの体裁をとってはいるが)この世界の今が内包する危うさに警鐘を鳴らそうとしているのではと感じた。

2019/02/27

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