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ドレス (河出文庫 ふ 18-2)

ドレス (河出文庫 ふ 18-2)

ドレス (河出文庫 ふ 18-2)

作家
藤野可織
出版社
河出書房新社
発売日
2020-05-07
ISBN
9784309417455
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ドレス (河出文庫 ふ 18-2) / 感想・レビュー

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アマニョッキ

ここにでてくる女性たちはみんな何かとたたかっている。男性から見れば恐ろしくうつるだろう。だけど彼女たちはとても美しい。一行ごとに自らの手で一行前の彼女たちを越えていく。藤野さんの感性で描かれる世界からすれば、私に見えている世界のほうが異形なのかもしれない。わたしの現実世界と地続きで不穏で耽美なそちらの世界があるのならば、わたしも一歩この足を踏み入れてみたい。キラキラしていて甘やかな毒入りの珠玉の短編集。めちゃくちゃお薦めです。

2020/05/17

エドワード

標題作が面白い。裸の王様のバリエーションだ。ドレスというブランドのアクセサリーが大好きなるり。しかし恋人の彼には、鉄で出来たヘンテコなものにしか見えない。イヤリング、イヤーカフ、最後に登場するのは…。「テキサス・オクラホマ」に出て来る、ドローンの保養所。奇想天外ではない。「この洗濯機、機嫌が悪いと動いてくれないの。」と言うだろう。機械だって疲れるんだよ。臼という漢字、「白が壊れてる!」と感じるひとみちゃんの感性は正しい。大人になっても忘れないでね。常識がひっくり返る短編たち。頭を柔らかくして読んでみよう!

2020/06/03

サンタマリア

人間関係のズレをそのまま書き進めていて、戻れなくなるという不穏。そこがよかった。藤野さんの小説は「フェミニズム」という代名詞を付けられがちというイメージがあるが、男の人でも共感できる部分はあったし、逆に女の人でもついていけない部分はあると思う。ので、そんな代名詞は付けない方がいんじゃないかなー。読み手の感想が狭くなるだけな気もするし。また、解説が秀逸だった。

2022/12/28

Maki

私が取り扱っているのが今半額だから…とゆう唐突なラインがママ友から来た。どうやら化粧品のセールスをされているらしいわたし!どうしようかと迷ったけどクレンジング一個頼むことにした。どうして頼むことにしたかとゆうと私にも彼女に頼みたいことがあったからだ。半額で4000円弱。本なら何冊買えるだろうかと脳裏を過る。私は上の空だった。私はちょっといらいらしていた。何かを思い出そうとして思い出せなくていらいらしていることを、私はわかっていなかった。私が思い出せないことすら思い出せないのは、私がかつて…。

2020/06/02

百太

ン゛~・気味悪いくらい感覚だけで・・ゴメン解んないです。

2021/02/23

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