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華麗なる誘拐 (河出文庫)

華麗なる誘拐 (河出文庫)

華麗なる誘拐 (河出文庫)

作家
西村京太郎
出版社
河出書房新社
発売日
2020-07-04
ISBN
9784309417561
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華麗なる誘拐 (河出文庫) / 感想・レビュー

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buchipanda3

探偵・左文字シリーズ。何とも大胆で奇抜なミステリを楽しめた。1億2千万人、日本在住の全員を誘拐という事件が描かれる。しかも誘拐と言いながら、誘拐の罪で問えない状況。狐につつまれた感じもあるが、サクサク読める文章と次々と畳み掛けていく展開にどんどん乗せられていった。こういう事件は捜査の取っ掛かりがないだけにどんな切り口で行くのかと思ったが、左文字が鋭い推論を披露。さらに犯人との駆け引きの末に相手の強みから弱点を見い出したことに妙味あり。気になる箇所もあったりするが、何よりも豪胆なエンタメぶりを堪能できた。

2022/03/12

オーウェン

誘拐は誘拐でもスケールの大きさは最大級と思う。 何しろ日本国民全員が誘拐の対象になるのだから。 そして身代金は5千億であり、犯人たちの脅迫によって日本中が震え上がる。 どうしたら国民が誘拐のターゲットになるかや、いかにして身代金をせしめるのか。 また犯人たちはどうやって逃亡するのか。 それらを探偵の左文字は思案して推理していく。 頭脳戦の割にラストはあっさり切り上げるが、誘拐とは得てしてこういうものか。

2023/10/01

したっぱ店員

カリスマ書店員さんのSNSから。会話や探偵の造形に昭和の香りがするけど、話はそれほど古くなく楽しめた。全国民を人質に??どうやって??はなるほどな展開。最後の犯人を追いつめる状況に、探偵はあまり関与してないような気もするのと、「華麗なる」っていうのがちょっとしっくりこないけど、まあそれは個人の感想です。すみません。面白かったです。

2021/05/27

geshi

壮大な大風呂敷を広げ破綻なくまとめたミステリ。日本国民全員という誘拐の規模の大きさと身代金の額がインパクトある掴みで、圧力に屈するわけにいかない首相の政治的な考えや何も出来ない警察の歯がゆさなど現実的な反応が話のリアリティーラインを担保している。前半で一度脇道に逸れたのは付け足し感があるが、全編に渡って天才犯罪者と探偵・左文字との頭脳とプライドをかけた闘いの形にしていて、焦点を絞った読みやすさ。天才ならではの穽陥が裏返って犯人たちに牙を剥く逆トリックもうまくできている。

2020/08/09

coco夏ko10角

誘拐されたのは日本にいるすべての人、身代金は5000臆円。面白かった~。犯人はよく色々思いつくなぁ、特に身代金の受け渡し方法。対する左文字もすごい。シリーズ他作品も読んでみたくなった。

2021/03/15

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