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さざなみのよる (河出文庫)

さざなみのよる (河出文庫)

さざなみのよる (河出文庫)

作家
木皿泉
出版社
河出書房新社
発売日
2020-11-05
ISBN
9784309417837
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さざなみのよる (河出文庫) / 感想・レビュー

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まさきち

癌で亡くなったナスミ。そんな彼女の生前死後を問わず大事なものを与えてもらった人々の話を揃えた短編集。そのどれもがやわらかくてあたたかく、そして涙と元気を与えてくれるものでした。前向きで、いつも明るく笑っている彼女にぜひ会ってみたいと思いながらの読了です。

2023/03/09

ALATA

ほんとうに悲しい時は涙すら出ない。癌を患い混乱の中みんなを思うナスミ思いが切ない。そして、はるか遠くに逝ったナスミを思う家族の悲しみもじんわりと沁みてくる。私も母を亡くしたときは何も考えることができず心にぽっかり穴が開いたような感覚でした。改めて思い出すと少し時がたち一人になった時にいろんな思いがこみ上げて声を出して泣いたように思う。「キザのキだね」ふと頭に浮ぶナスミの言葉はみんなの中で活きているんだな★4※失くした命が新たに体の奥底で希望の光になる。もしそうならば人生まんざらでもない。

2024/09/03

hitomi.s

私の居るのは此処だけれど、居ない場所でも存在しているんだ。それはさ、スゴいことで、強いことで、あったかいことだ。可笑しいの。去年とかはさ、物理的にも社会的にも連絡して都合聞いて約束して、顔見せて会うことなんてすぐだったのに、しなかった。物理的にか社会的にか会うことが躊躇われる今に、「いつでも会えるよ」がどれだけ優しかったのか。生きててさ、話が出来るというのにさ、どうして何を私は伝えたいのかさえ分からないわ。とにかく自分を生きていて。泣きながら友人を思った本。みんなに読んで欲しい本。

2020/11/22

mayu

43歳で亡くなったナスミ。姉妹、夫、友人などが彼女との思い出を振り返る。若くして亡くなっても、生前の彼女の言葉や行動が、今を生きる誰かの支えになって、また次の世代にも受け継がれていく。自由奔放に生きたように見えるけれど、相手が本当に必要としている時に気づける優しさを持っていたから、こんなにも人の心に残るんだろうな。「誰かが、私にもどりたいって思ってくれるような、そんな人になりたいの」大切な誰かの拠り所になれるように。私もそんな生き方ができたらいいなと思う。あたたかい気持ちになれる本だった。

2021/03/21

ゴルフ72

ナスミさん43歳で…彼女の家族そしてかかわった人たちに彼女がどれほどの存在だったのか?人亡くなるとひと時悲しみにくれる。しかし、それ(悲しみ)を忘れることができるが一方思い出を振り返ることができる。ナズミさんの存在は次の世代の子供にも繋がる。私もそんな人生を送ってみたい。

2021/01/01

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