カチカチ山殺人事件: 昔ばなし×ミステリー【日本篇】 (河出文庫)
カチカチ山殺人事件: 昔ばなし×ミステリー【日本篇】 (河出文庫) / 感想・レビュー
麦ちゃんの下僕
1989年に刊行された『お伽噺ミステリー傑作選』の改題新装版。桃太郎の前日譚を描いた佐野洋さん以外は、現代ミステリーに昔話の要素を混ぜた作品です…が、冒頭の伴野朗さんとトリの斎藤栄さんの作品は、昔話はほとんど無関係でミステリーとしても残念な出来。高木彬光さんのは神津恭介・井沢元彦さんのは南条圭が登場しますが…まぁその“答え”以外考えられないですよね(苦笑) 戸川昌子さんのは、無駄に長いし“エログロ”としても中途半端。唯一楽しめたのは、猿蟹合戦をヤクザの抗争に置き換えた都筑道夫さん…完全なバカミスです(笑)
2021/03/12
KAZOO
日本の昔話にちなんだとはいうもの厳密にはあまり関係のないような話もありますが、7人の作家によるミステリーです。比較的わたしの好みの作家さんが多く楽しめました。都筑道夫さんや高木彬光さんなどは既読ですが何度読んでもいいものだという気はします。
2021/05/27
ゆみきーにゃ
タイトル読み。古めの文章に?って思っていたら何と大分昔の作品!!古めの文章でも短編集だったので読みやすかったので問題なし。カチカチ山殺人事件が一番好きな作品。
2021/09/30
かんらんしゃ🎡
★もともと民話童話なんて暴力と人喰いの話さ。子供を怖がらせて、言うこときかせるパワハラモラハラのしつけ棒だ。★小っちゃな頃、親父に聞かされた話がある。山に迷った旅人を泊め、夜中に喰っちまうのだ。包丁を研ぐシャリシャリいう音。髪の毛をかき分けると、ワッ!頭の中にもう一つ口が隠れてる。山姥だ。眠れなんだ。もう今じゃオレが山姥の齢だが、この毛量じゃ隠しきれんわ.:*:・'キャハハ えっ!?本の話? 子供にゃ聞かせられんエッチな話がいっぱいよ!
2021/05/22
momi
「カチカチ山」「猿かに合戦」「舌切り雀」「かぐや姫」「花咲か爺さん」など…あの誰でも知ってる童話を元に描かれている短編アンソロジー!!シュールでダークな不思議なお話の数々!!犯人の手がかりは狸と兎?!可愛い〜と思っていたら大間違い(笑)人間の怖さがあぶりだされている作品集でした!
2021/02/17
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