マスードの戦い; アフガニスタン伝説の司令官 (河出文庫)
マスードの戦い; アフガニスタン伝説の司令官 (河出文庫) / 感想・レビュー
nishiyan
タリバンと戦い、米国同時多発テロの二日前に暗殺されたアフガン民衆の伝説の指導者マスード。ソ連軍との戦いから始まるアフガンの自由と平和を取り戻す激闘の日々と人間的魅力が溢れる素顔を描いたルポ。イスラム&アフガンの伝統的価値観VS共産主義から始まった戦乱は東西対立だけでなく、周辺国の思惑、世代間の対立も絡まったことで複雑怪奇な状況になったことがわかった。早くからタリバンの後ろに控えるテロ組織への警鐘を鳴らしていたマスードの先見の明。自身を顧みない英雄を失ったことでこの混迷は今も続くのだからやりきれない。
2022/01/12
Koco
かつてアフガニスタンには「パンジシールの獅子」と呼ばれる英雄がいた。建築家になる夢を持った青年は、民衆の伝説の指導者となった。テロに屈せず、年配者を敬い、市井の人々をいたわり、根気良く語り、寝る間も惜しんで各地へ足を運び、演説し、協議し、教育や指導に労力を惜しまず、駆け足で生き抜いた人生の中のほんの百日間の密着取材。「分離独立するのはなく、多様性を維持したまま平和な国にすることが大切だ」決して口だけの指導者ではなかった。
2022/07/25
Yoshie
もう20年も経つのか
2022/01/20
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