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お楽しみはこれもなのじゃ (河出文庫)

お楽しみはこれもなのじゃ (河出文庫)

お楽しみはこれもなのじゃ (河出文庫)

作家
みなもと太郎
出版社
河出書房新社
発売日
2021-11-05
ISBN
9784309418544
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お楽しみはこれもなのじゃ (河出文庫) / 感想・レビュー

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ヨーイチ

リアル本屋を巡ってみて発見した一冊。「こんな本があったんだぁ」てな喜びと期待感は久しぶりで雑誌連載コラムの読み易さも相まってギリシャ歴史は脇にどけて読み出す。マンガの歴史なのだが、みなもと太郎だけに独特の鋭さと無駄話が矢鱈と面白い。執筆が70年代ということを頭に入れて、時の流れを確かめながら読み進める。多分取り上げられている一番若い作家が(実年齢と漫画家デビューのズレは当然あるとしても)秋本治とあっては人によっては神話時代の話なのかも知れない。因みに小生とほぼ同じ年であった。

2023/09/30

阿部義彦

みなもと太郎先生のご冥福を祈ります。この連載が載っていた「 マンガ少年」はリアルタイムで買って読んでました。あすなひろし、樹村みのり、清原なつの、倉田江美 等、主流派エンタメとは外れた実にマニアックな人選には痺れてましたです。特にギャグ漫画には造詣が深く、江口寿史、山上たつひこ、鴨川つばめ、そして、この人も今や故人の吾妻ひでお まで繰り出す蘊蓄の楽しい事といったら有りません。みなもとさんと言えば私の中では「ホモホモセブン」の作者としての位置付けで「風雲児たち」は読んでませんでしたが、エッセイとしては一流。

2022/01/15

kei-zu

読みたいなあと思っていたまま長い時間がたってしまった。マンガの名場面の紹介。著者の逝去による復刊は、微妙な気持ちです。 手が伸びにくかったのは、「マンガ少年」誌に連載であった時代性により、取り上げられるマンガに知っているものが少なかったことがある。 ところが著者の語り口は、それでも面白く読ませてしまう。 晩年まで著者はマンガへの愛を多くの場で語ってた。改めて逝去を残念に思う。

2021/12/30

ハルト

読了:◎ 懐かしの漫画の名セリフ集。知ってる名前チラホラで、ほぼ知らない漫画家さんたちだったけれど、おもしろい。こんな漫画がこの頃にはあったんだと参考になる。知っている人から見ると、よくぞこの作品・作者まで……! というちょいマニアックな方たちも取り上げられているようで、たまらないんだろうなきっと。少年漫画ばかりでなく、少女漫画もしっかり取り上げられているのがすごい。著者の広範な漫画愛が伝わってくる一冊だった。

2022/01/02

てら

漫画家は誰でも漫画を愛していると思いますが、みなもと太郎ほどその愛が強い人はいなかったでしょう。そのほとばしる愛の一例がこの本です。誰でも知ってる手塚治虫から、今では誰も知らない貸本漫画家まで、あらゆる層のあらゆるジャンルから素敵な漫画が紹介されています。書かれた時期が1970年代半ばなので、それ以前の作家・作品に限られるのが残念。たとえば「ワールドトリガー」をみなもと太郎がどう読みどう評したのか、大変興味があります。氏は今夏に逝去されましたので、もうそれも叶わぬ夢となりました。合掌。

2021/11/28

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