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平家物語 犬王の巻 (河出文庫)

平家物語 犬王の巻 (河出文庫)

平家物語 犬王の巻 (河出文庫)

作家
古川日出男
出版社
河出書房新社
発売日
2021-12-21
ISBN
9784309418551
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平家物語 犬王の巻 (河出文庫) / 感想・レビュー

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いたろう

映画(アニメ)は観ていたが、原作小説は初読み。かなりインパクトがある映画だったので、原作はどういう感じなのかと思って手に取ったが、琵琶法師の平家物語、猿楽の能という伝統的な芸能を、新たな視点からエンタメに昇華してみせる目の付け所は、なかなか興味深い。が、実際に音楽を聴かせられる映画の方が、表現の幅が広かったよう。映画では、琵琶法師の弾き語り、能が、いつしかロックになり、聴衆を巻き込んで、まるでロックフェスのようになるのが、全くイカれていて、ぶっ飛んでいた。物語のインパクトは、映画の方が、原作より遥かに上。

2024/05/19

hide

俺たちはここにいるぞ。声が聴こえる。物語はまだ物語られていない。いや、既に物語れた。これは続きだ。物語の続編だ。いや、異聞だ。耳で聞こえた物語の続きを文字で追う。そう走る、疾る。そんなこと日出男以外にできるのか。ここで示された幽玄の美は、光は、映画の映像に、音楽に、確かに再現されたんだね。

2022/09/02

りー

一貫してエンターテイメント。琵琶法師と能楽者の友情を絡めてはいるけれど、それがテーマではない。芸能の奥深くに潜む魔術的要素、シャーマンとしての芸能者とその力を知る権力者の物語だと言って良いと思う。映画、見たかった‼️

2022/09/18

Shimaneko

借りた単行本で既読だけど、劇場版アニメを鑑賞後に再読したくてこちらの文庫版を購入。文字ならではの疾走感がヤミツキになりそう。かたやアニメ版のラストシーンでは泣きそうになったし。もっかい観るかね。

2022/07/12

ponkichitaro1

猫の日に犬王…わたしセンス悪いな😅切れ切れの小気味良い文章におどろおどろしい人の醜い情念がのせられて語られていくー琵琶法師の語りに夢中になったかつての庶民の気持ちになったような… 覚悟を決めて『平家物語』も読みます。

2022/02/22

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