少女ABCDEFGHIJKLMN (河出文庫)
少女ABCDEFGHIJKLMN (河出文庫) / 感想・レビュー
サンタマリア
屈折したボーイミーツガール、ガールミーツガール。少年少女たちに共感は持てなかったけど好き。
2022/04/12
ちぇけら
愛はわたしを救ってくれない、君が死にたいと言ったらわたしはそれを肯定するだろう、君が死んでもなんとも思わない、その心に愛を当てはめて泣けとでも?わたしとは関係のない場所で・時間で、愛は咲いて枯れるだろう、まるでプラネタリウムの星がわたしのすぐ上で瞬くように。幸せだった時間は(幸せは錯覚なのだけど)、愛ではなく欲望のおかげだから、散っている桜の花びらさえ愛おしいのでしょう。愛も恋も、ほんとうは愛も恋もないところにしかないのだ。だから傷ついたと言って泣かないで、そんなあなたが、不幸なあなたが、美しいのだから。
2022/03/26
うさぎ
面白かった。よく思いつくなー、な短編集。特に「宇宙以前」が大好き。「きみ、孤独は孤独は孤独」の展開も面白い。夢中で読みました。
2024/04/07
武井 康則
短篇小説集。「きみは透明性」「わたしたちは永遠の裸」「宇宙以前」「きみ、孤独は孤独は孤独」の4編を収める。表題にあるようにテーマは少女だが、あくまで観念的でそれは愛とか死と同義語になっている。類義語としては星やプラネタリウム、花、星、風かな。愛は純粋で相手が要らないほど。ただ存在していてそのためには死ななければならないほど。だから舞台はSFになり都市伝説になる。特定の読者を選ぶ少数派の小説群。私は観念の少女でないから、もういいです。
2022/05/16
akarick777
かつて私が少女だった頃。好きになったあの人たちは、もしかしたら自分のために好きになったのではなかったかとヒヤリとする。幸せになりたい。その一心で生きる少女たちは、時に狂気さえ感じる。設定が突飛なものもあって、頭がぐるぐるしたけど読了。
2022/06/08
感想・レビューをもっと見る