風俗 江戸東京物語 (河出文庫)
風俗 江戸東京物語 (河出文庫) / 感想・レビュー
Tatsuo Ohtaka
明治生まれの著者が、古老に聞いて書き留めた江戸時代と、自身が育った明治時代の風俗を書き綴った快著。何よりも単なる歴史事象の説明にとどまらない、庶民の姿が生き生きと描かれている点がすばらしい。「半七捕物帳」を補完して、さらにイメージを拡げる一冊だ。
2022/10/28
hitsuji023
読んでると江戸を身近に感じられるような気になると同時に、現代はこんなにも変わってしまったんだなと思った。いろいろ興味深いことは多いけど、落語が好きなのでそれについての引用。「自宅にいても退屈、さりとて近所の家々を毎晩訪問するのも気の毒〜こんな晩には寄席へでも行くの他はない」「今日の寄席がとかく不振の状態にあるのは、その内容いかんよりも、映画その他の娯楽機関が増加したのと、交通機関が発達したためである」「実際、明治時代の一夜を楽しむには、寄席へでも行くの他はなかったのである」
2023/08/26
でろり~ん
令和の東京で江戸の風景を偲ぶ場所なんてありゃしないですからね。この著者の記述から想像するばかりですかねえ。 なんか不思議に説得力のある文体なんですよねえ。
2023/05/20
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