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NOVA 2023年夏号 (河出文庫)

NOVA 2023年夏号 (河出文庫)

NOVA 2023年夏号 (河出文庫)

作家
大森望
出版社
河出書房新社
発売日
2023-04-05
ISBN
9784309419589
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NOVA 2023年夏号 (河出文庫) / 感想・レビュー

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Aminadab

女性作家のみ13名計540頁の書き下ろしアンソロ。響いたのは斧田小夜「ドゥ先生…」。数日間で地上では数十年が過ぎる超高速航行の時代の宇宙開発を描く中未来社会小説。恒星間移動を重ねるたびに人は何世代もの未来へ飛ばされ、長命族エルフのような昔の人が現代人に混じって暮らす社会となる。最高齢が「ドゥ先生」で、何とまあ地球の月生まれなのでカトンボのような長身、地表を歩くには介助を要する。他星系に地球型惑星がいくらでも見つかるこの時代、月なんぞで子育てをする酔狂者はいないので、先生の体型は世界にただひとり。泣けます。

2023/05/02

阿部義彦

大森望責任編集による書き下ろしSFアンソロジー。今回は全員が女性作家による本邦初の試みです。知ってるのは池澤春菜と最果タヒのみでしたが、タヒさんの詩は私には理解しがたかったですが、小説は良かったです。この中ではゲームの実況の解説と異世界転生物は正直ジイジにはピンときませんでした、正直に言います。だが、それ以外は性差など気にせず楽しめました。特に斜線堂有紀の「ヒュプリスの船」は殺人事件とタイムリープを組み合わせて、哲学、倫理、宗教、までを問う思考実験的ダイナミズムには圧倒!揚羽はなの「シルエ」も心に残った。

2023/05/04

そふぃあ

女性作家のみを集めたSFアンソロジー。芦沢央「ゲーマーのGlitch」、溝渕久美子「プレーリードッグタウンの奇跡」が面白かった。

2023/05/04

Mc6ρ助

年ごとに頭が固くなっているのかSF短編集への垣根が高くなっている。趣味の読書に無理をする必要もないと思いつつもつい図書館に予約を入れてしまう。新川帆立さんの「刑事第一審・・」お見事としか言いようがないけれど、素人な爺さまは被害者家族をいたぶるんじゃなくて、いい子ぶってるメディアの人たちをぶん殴ってほしいと思ってしまったよ。社会の木鐸たれなんて全く聞くこともなくなってしまったよね。

2023/06/29

本の蟲

お久しぶりの不定期刊行SFアンソロ。今回は女性作家で揃えたということだが、編者もそれを看板にするつもりもなく、読んでいて意識することはなかった。作品はバカSFに少し不思議、ゲーム、動物、AI、異世界に歴史改変、ループ物と幅広く、どれも高水準で外れなし。ドラマ化もした「元彼の遺言状」で有名な新川帆立のSF法廷物。経歴紹介の単行本が気になった初読の斧田小夜。特にお気に入りの、時代小説のように描かれた絡繰り犬の話。「犬魂の箱」作者、吉羽善(残念ながら単行本未刊行)等々、読みたい作家が増えた良アンソロ

2023/05/01

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