ぷくぷく、お肉: おいしい文藝 (河出文庫 ん 5-3)
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ぷくぷく、お肉: おいしい文藝 (河出文庫 ん 5-3) / 感想・レビュー
ちえ
肉、時々すごく食べたくなるんだよね。やっぱり豚かな。角田さんの豚愛凄い。この本はすき焼き、ビフテキ、とんかつ(カツレツ)が多い。東海林さん〈かつてはご馳走だったのにいつの間にか影が薄くなってしまったものに、鶏のもも焼きとポークソテー〉に子供の頃何回もお使いで肉屋さんに鶏のもも焼きを買いに行った事思いだす。で1回「まだ焼けてないよ」と言われて「じゃあ」って生の鶏ももを買ってきちゃった。今なら母の絶望が分かる(笑)。生姜焼きも食べたくなる。焼き立ておいしいよー。川上さんが思い出す友達の話にはウルッとする。
2023/06/16
ひさか
2014年2月河出書房新社刊。2023年5月河出文庫化。32編のお肉エッセイ。最初に角田光代さんの豚肉謳歌の話があり、2編目から、すき焼、ステーキ、カツというような種類毎の並び順だったので、角田さんの豚肉愛の話が魅力的に思えた。山田太一さんの異人たちとの夏のすき焼きの話が「こんなところで!」感があって、とても興味深かった。面白い話は心に残ります。
2023/07/28
まぶぜたろう
食エッセイは大好きだが、そのアンソロジーは意地汚いというか、せこい感じがして読んだことがなく、浜松出張の行き帰りに仕方なく買った。案の上つまらない。肉の切れっ端をちょっとずつ食べさせられてるよーで満腹感がない。名作家の名文かもしれんが、どーもいじましく物欲しげだし、料理以外のことを書いてると腹が立つ。中では阿川佐和子と古川緑波が良く、ネタはどちらもすき焼き。すき焼きって食エッセイの花形なのかもね。ちなみに、平松洋子を久々に読んだが「私、名文書いてます」感があざとくてあざとくて。なんで評価高いの?
2023/06/15
はるき
「肉食」という単語のイメージの強さがまず凄い。栄養素云々は抜きにして、大変に本能的。
2023/08/30
ジロリン
お肉はハレの日のモノで中でもビーフステーキはその最たるもの、という世代なので(笑)どうしてもそれ系の一篇が気になるのだが、それでもローストビーフをお題にチョイスした伊丹十三の嫌味スレスレなスノッブ臭全開の一篇が最も印象的。そもそも「血のしたたるようなローストビーフ」なんてフレーズ自体がフツーの日本人の想像外(個人の感想です笑)。さらに加えて「ところでロースト・ビーフにつけるのはホース・ラディッシュ・ソースであって〜ロースト・ビーフにはこのソース以外はあわないことになっている」という断定する一文に痺れる♪
2023/09/17
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