交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔 (河出文庫)
交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔 (河出文庫) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
『都内で起きた爆弾テロの犯人は、遠野麻衣子に向けて更なるテロ予告と教祖釈放を要求。必死の交渉が続く中、爆破事件により東京は大混乱に陥る(出版社HP)』…言うほど緊迫感がないなと読み進める中での違和感。五十嵐作品にはありえないなと。そう、前半までは!私は、抜きんでた才能を1つだけ選べるとしたら言葉を操るスペシャリストになりたい。そう、言葉の魔術師のような。だから交渉人ジャンルに興味津々。後半からの予想不能の展開!助走からのハイジャンプ!交渉人・遠野麻衣子の本領発揮に唸るしかない。言葉の魔術師恐るべし‼️🙇
2024/04/24
いつでも母さん
単行本で既読の作品。遠野麻衣子シリーズの第2弾!島本が(権藤も)味方になるのか?しかしながら本作も単行本の時とは社会が変わり過ぎて・・(改稿大変だったろうな)遠野麻衣子がもっと前面に出て来て欲しいが・・第3弾は未読なので楽しみにしている。
2023/10/28
森オサム
決定版・交渉人シリーズ二作目。出だしから爆弾魔との派手な戦いが始まる。大規模な捜査官の投入、犯人とのメール、メッセージのやり取りにより不眠不休で捜査が進んで行く様子は、緊迫感が有って面白かった。ただ前作でも感じましたが、主人公はほとんどネゴシエーションはしてない。言うなればプロファイリングによって犯人に迫ります。最後まで楽しんで読めたんでおススメしますが、これが交渉人なのかなー?、とは思った。
2023/08/06
NAOAMI
過去テロで死刑間近の教祖の釈放を掲げる爆弾魔に翻弄される警察組織。上からの命令は絶対、質問を受け付けない無謀な団体戦。社会のパニックを恐れ極秘裏に進む爆弾捜索に「訓練」が適用されるなんて。犯人との接点は冒頭の通話を除き、後は一方的なメールによるもの。文字遣いから見えることだけではヒントが少ない。交渉人とは言え麻衣子も苦慮。シヴァ=容疑者の構図に?が付く後半。彼女に材料が揃うと、サブキャラにしては背景重すぎっと思っていた不審人物が浮上。Who驚きはないが、いくつもの伏線が回収されていく終盤は小気味よく快感。
2023/10/14
にゃむこ@読メ13年生
初出の2000年代前半の時代背景から2020年代前半に全面アップデートさせた遠野麻衣子シリーズ2作目。今回の交渉相手は、10年前に地下鉄爆破テロを起こした教団の教祖の即時釈放を求める『シヴァ』。ファーストコンタクトこそ通話によるものだったが、以降はメールでのやり取りが続く。犯人の自殺により幕を下ろしかけた事件だが、どこか違和感を覚える麻衣子が上と衝突しながらも交渉人としての自覚と自信を持って真犯人を逮捕する佇まいはクール。前作、今作と誰かの指揮下にて動いているので、今度は自由に動ける立場での活躍が見たい。
2024/02/24
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