ベイ・シティ・ブルース (河出文庫 521A)
ベイ・シティ・ブルース (河出文庫 521A) / 感想・レビュー
kemonoda
フィリップ・マーロウ公式デヴュー以前の短編集。本書収録の3編は本来は主人公はマーロウではなかったらしいけど、訳者が「彼らはマーロウの原型である」との意味からマーロウの名で訳出しています。なるほどね、そういうのもありなのか。中身は、どの短編も文句なく面白いです。チャンドラーの登場人物は出番の少ない端役までみんなリアリティがあり印象深く存在感がありますが、「ベイ・シティ・ブルース」に出て来るタフな悪刑事デ・アンデスはとりわけ魅力的でした。
2014/06/20
yi120
kindle版、横書きにびっくり。久しぶりに横書き小説を読んだ。短編と言え充実した内容。女性の風袋や現場の様子、街並みが読んでいるだけで頭に映像のように浮かんでくる。80年代半ばの訳にしては古さを感じなかった。危ない刑事、スペインが印象に残った。紙一重やったなあ~。ほかのチャンドラー短編集も読みたくなった。
2016/10/21
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