シャーロック・ホームズ17の愉しみ (河出文庫 525A)
シャーロック・ホームズ17の愉しみ (河出文庫 525A) / 感想・レビュー
timeturner
いやあ、究極のオタクアンソロジーって感じ。どの作者も真面目に嬉々としてテーマに取り組んでいるのが伝わってきて、ムフフと顏が崩れてしまう。執筆者の誰もがホームズやワトソンは実在の人物であるという信念のもとに議論を積み上げているところが素晴らしい。
2020/03/21
鐵太郎
総じて、正統派ですね。ドイルが書いた探偵小説などとは誰も書かず、シャーロック・ホームズとジョン・ワトスンが実在の人物であるという「確信」の上にある大人の遊びです。マニア本と言っていいよね。この本は、英米のホームズ研究家の研究ぶりを日本に紹介した最初のものだそうな。翻訳者の小林司・東山あかね御両者は、むろん有名なシャーロッキアンご夫婦ですが、あとがきで日本にももっと心にゆとりを持ってこんな遊びがもっと大きくなっていいよね、と書いています。そんな時代だったんですね。
2010/04/27
SEI
1967年に出版されたシャーロキアン必読の書。ビギナーである私はそれを初めて読んだわけだが、端を開くこととなったノックスの論文、それに対するロバーツの反論など、まさしく『基本』が詰まった本だった。だが堅苦しいものばかりではなくワトスン・モリアーティを持ち上げた偽作や贋作、ホームズの追悼文を模したものなど、バラエティー豊富。訳者が付け足したらしい挿絵が内容とリンクしてないのが少し残念だが、肩肘張らずに楽しめる入門書だった。
2017/10/06
アルクシ・ガイ
単行本。ワトソンが始終日付けを間違えること、なぜ妻のメアリーは彼をジェイムズと呼んだのかなど、見慣れた突っ込みが満載でした。
2022/12/14
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