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ポトマック―渋澤龍彦コレクション   河出文庫 (河出文庫 コ 3-1 澁澤龍彦コレクション)

ポトマック―渋澤龍彦コレクション   河出文庫 (河出文庫 コ 3-1 澁澤龍彦コレクション)

ポトマック―渋澤龍彦コレクション   河出文庫 (河出文庫 コ 3-1 澁澤龍彦コレクション)

作家
ジャン・コクトー
Jean Cocteau
渋澤龍彦
出版社
河出書房新社
発売日
2000-02-01
ISBN
9784309461922
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ポトマック―渋澤龍彦コレクション   河出文庫 (河出文庫 コ 3-1 澁澤龍彦コレクション) / 感想・レビュー

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青蓮

小説と言うよりは、詩に近い作品で捉えどころがない。まるでシュルレアリスムの絵画のようだ。重なり合うイメージの奔流、言葉のコラージュ、文字のデコレーション。挿入された複数のデッサンが面白く、この作品の本質は寧ろ此処にあるように思える。「もしもお前が恋しているなら、かわいそうな子よ、ああ!もしもお前が恋しているなら!恐れず臆せず、恋するがいい。それはなんとも言いようのない一つの不幸だよ。心と心の引力は、星と星の引力におけるような、神秘的なひとつのシステムが、数々の法則が、また数々の影響が、ある」

2016/10/18

えか

かわいい💕ミニオンズのようなキャラが繰り広げる愉快な本、🥰昔、初読の思い出です。が、😂そんなわけあるかぁ!相手はコクトー、訳したのは澁澤龍彦である。ただで終わるわけあるかぁ!😫序文からコクトーが飛ばす飛ばす、気分が落ち込んでる時に読んだら本文にもかわいいキャラにも辿り着けそうもない難解な文章。しかも「ポトマック」とは、かわいいキャラの名前ですらない。どうやら、俗物を揶揄したらしいキャラの名前は“ウージェーヌ”である。ポトマックとはマドレーヌ広場にある水族館に生息する得体の知れない生物の事であった。

2023/03/06

双海(ふたみ)

ロマネスクな筋や構成を全く無視して、全篇を一種の散文詩、寓話、アネクドット、対話、アフォリズムのようなものから成り立たしめているのが、この変ったスタイルの小説『ポトマック』の第一の特徴であろう。さらに本文と同時に描かれた、六十四のデッサンがこれに加わって、この風変りな小説はいよいよユニークなものとなる。(カバーより)

2015/03/17

みみみんみみすてぃ

これは本当に「難解な」著作だと思います……書いた本人しか分かっていないような、一つのまとまった思想やプラットがあるかどうかも怪しい。しかし「ポトマック」は不思議な魅力があります。まったく分からなくても、詩人コクトーの美しい散文詩をただ読むという行為に没頭できます。絵も面白いし笑 処女作らしいです。コクトーは詩の方が好きかもしれない

2017/01/15

どらがあんこ

文字が紙面を放蕩していて心地よい。本が持つ均衡とは何か。気を抜けばバラバラになりそうなこの本を視線によって閉じてゆくが、何度だって作者の言及によって開かれてしまうから読後はもどかしさでいっぱいになるのだろう。

2019/01/17

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