シャーロック・ホームズの推理博物館 (河出文庫 こ 6-1)
シャーロック・ホームズの推理博物館 (河出文庫 こ 6-1) / 感想・レビュー
Gen Kato
面白いんですが、ドイルの私生活にこじつけすぎる分析部分だけはちょっと「うーむ」でした。作者の身のまわりから部分的な事実を取り上げてそのまま書き込むことはあっても、書かれた作中人物や状況はまったくの虚構だったりするのが「小説」だしなあ。
2017/02/08
madhatter
ネタバレあり。取り敢えず、ホームズ物全作品を一通り読んでから手にするべき書物。どうも私には合わなかったようで、目が滑って仕方なかった。ホームズ「研究書」は星の数ほどあるが、何と言うか、「うん…あなたがそう信じたいならもうそれでいいよ…」と、遠い目で呟きたくなる(勿論興味深い考察もあるが)。ホームズは私も好きだが、「シャーロキアン」を自称する人々のノリには時々ついて行けなくなる。なお、他者を貶めることで評価を上げようとする論法はいかがなものか。それが前面に出ていないのは評価するにしてもな。
2010/04/01
するめいか
書き口としては面白かったがどうにも目が滑る印象。著者のホームズシリーズへの愛は伝わってくるが、著者のテンションについていけない。シャーロキアンの考察本なんて概ねそんなもんなのだろうか。後半に進むにつれ読むのが辛くなっていった。
2014/05/01
くらげ
シャーロッキアンとは、人生のすべてをホームズの物語に捧げる、業の深い人々なのだな、と思った。著者本人も「重箱の隅をつつくような研究」とも書いていたけれど。でもすごく楽しそうだからいいのかもしれない。文庫版のホームズでも、出版社によっては含まれていない短編があることには少々驚いた。各章の扉絵がガス燈コレクションになっているのはなんでかな、と思ったら、元々の単行本のタイトルが『ガス燈に浮かぶシャーロック・ホームズ』だった。
2013/08/24
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