世界怪談名作集 上 新装版 (河出文庫 お 2-2)
世界怪談名作集 上 新装版 (河出文庫 お 2-2) / 感想・レビュー
sin
リットン:霊の出現が直球…かと思ったら人為が絡んでいると無理やり説得しだして最後はオカルト装置に集約かっ!、プーシキン:男の身勝手!、妖物=“イット・フォローズ”、クラリモンド:自慢話(^w^)、信号手:予兆(T^T)、デフォー:思い込み(+.+)、ホーソーン:男の身勝手(笑)、さて基本中の基本といって過言ではないだろう、タイトルの名に恥じない名作怪談の数々をチョイスしておられるのはさすがだし、当時にあってこの博識には頭が下がる思いだ。是非、一家に一冊!いや上下で二冊(笑)
2016/08/16
Yu。
恐ろしき怪異の背景には彼らの無念の叫びが‥ リットン「貸家」。あげて あげて、落とす‥ プーシキン「スペードの女王」。本当の所はどうなのか‥という想像力を掻き立てる面白さがそこにある「妖物」。誰にも相談出来ないこれぞ究極の恋愛怪談 ゴーチェ「クラリモンド」。男の不幸に行き着くまでの奇妙で不可思議な暗示的ドラマに魅せられる「信号手」。今も昔も第三者の視点ってこうなんだよね‥ デフォー「ヴィール夫人の亡霊」。解毒が逆に仇となる悲劇‥ ホーソーン「ラッパチーニの娘」。といった綺堂 編・訳の世界怪談名作集 上巻。
2018/04/27
行加
久々に再読。綺堂の、淡々として、簡潔なのに雰囲気がある文章は、本当にいいですv 多分「ラッパチーニの娘」はここでしか目にしてないかも(^_^;) 怖いけどとても魅惑的で、最後が切ないお話でした! あと、ピアズの「怪物」。プレ〇ターみたいwww というか、今で言えば光学迷彩ですねwww(なんて書くと、怪談の面白味が台無しですが;)あと、各作者の紹介文も、味があって好きですv
2016/02/27
林 一歩
選択した作品群は現在から見ると期限切れではあるが、綺堂翁の翻訳は絶妙だなと感服する次第。
2012/11/06
topo
リットン「貸家」、プーシキン「スペードの女王」など世界の傑作・怪作7編アンソロジー。重厚かつ流麗な岡本綺堂の訳文にうっとりする。中でもゴーチェ「クラリモンド」の美しさ!吸血鬼のミスコンがあればクラリモンドが優勝するのでは。 「ロビンソン・クルーソー」でお馴染みのデフォー「ヴィール夫人の亡霊」も好き。心優しい亡霊。 クラシックホラーが持つ、夕陽が放つ震える光のような独特の哀愁、テーブルクロスの下からそっと忍び寄る魔の手のごとく静かな恐怖を存分に味わった。
2019/08/08
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