KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

塵よりよみがえり (河出文庫)

塵よりよみがえり (河出文庫)

塵よりよみがえり (河出文庫)

作家
レイ・ブラッドベリ
中村融
出版社
河出書房新社
発売日
2005-10-05
ISBN
9784309462578
amazonで購入する

塵よりよみがえり (河出文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケイ

ナポレオンが手を貸した。ナイルのほとりで砂と埃にまみれた棺が目を覚ます。次々と。彼らは、パリへ、ロンドンへ、そしてアメリカの中部をめざす。風化してしまう寸前のミイラたちが、夜の風にのって、世界中からある家に向かうのが見えた。強い風の音が聴こえた。これは、ハロウィンの頃に読めばよかったな。

2020/04/17

えりか

「エリオット一族」について綴られる連作短編集。心をとばしあらゆるものに宿れる少女、大きな翼をもつおじさんなど、不思議な一族とともに暮らす人間の少年の目を通して、限りある時間だからこそ、そしていつかは尽きてしまう生命だからこそ、その尊さが伝わってくる。僕もみんなと同じになりたいと悲しむ少年。でももし永遠の命を手にしたとしたら、それは本当に幸せなことだろうか?「生と死」に出会い、最後に少年が選んだ道になんだかほっとしたような、じんわりとくるあたたかさがあった。セシーとトムの話が好き。

2017/06/15

KAZOO

レイ・ブラッドベリのファンタジー系統の物語だと思います。ハロウィンの時期のものだと感じます。少年と何かわからない超自然的なものとの物語で連作ものです。読んでいて何かほんのりとする気がします。また再読したい気がします。

2015/02/05

あたびー

10月に読むのがふさわしい本と言ったら、ブラッドベリの。中でも「一族」の物語は最もふさわしい。表紙を飾る絵はあのチャールズ・アダムズ。アダムズ・ファミリーの創造者。初めて「一族」の物語を読んだのは「10月はたそがれの国」の1編としてだった。身体を置いてどこまでも飛んでいけるセシー。高圧電線にぶつかってレーダーを失い、昼間しか飛べなくなってしまったアイナーおじさん、そしてただ1人普通の人間ティモシー…もっと一族の物語を読みたかったと言う思いを抱いて40年程が過ぎ、今この本を読むことが出来た。

2022/10/30

ぜんこう

既読の短編も含まれてたのに、あとがきを読むまで気づかなかった。 過去に書かれた短編に新たな短編を加えて一つの物語に・・・ブラッドベリ80歳くらいの時の作品(*_*) セシーやアイナーおじさんなど魅力的な人物(?)も出てきて、映像で見てみたくなる。

2020/06/14

感想・レビューをもっと見る