麻薬書簡: 再現版 (河出文庫 ハ 5-4)
麻薬書簡: 再現版 (河出文庫 ハ 5-4) / 感想・レビュー
nobi
ギンズバーグが共著者なら「麻薬書簡」という怪しげなタイトルでも手に取ってしまう。主著者はウィリアム・バローズ。麻薬の一種ヤーへを求めての彼の中南米の旅はちっとも快適ではない。どの国もうらぶれていて人は皆信用ならない。でも悪態をつきながらの語りは親しい友人の旅日記を読むみたいにその土地土地人々を身近に感じる。時に麻薬中毒という経歴を持つ人とは思えない程クリアな視線。近撮もあれば俯瞰もある。ハーヴァード大学院やコロンビア大で学んだという人類学、的論評も若干。それにギンズバーグの万華鏡のような手紙が色を添える。
2021/02/14
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
ウイリアム・バロウズとアレン・ギンズバーグの手紙?手紙を模した作品?勝手に往復書簡だと思って読み始めたら、ずーっと「前略アル」でギンズバーグ宛のバロウズの手紙が続いて、ギンズバーグからバロウズへの手紙はごくわずかだったのが期待外れだった。
2016/10/18
kazi
中島らもさんがこの作品について頻繁に触れていたので、そのうち読もうと思ってました。南米で幻のドラッグを求めてさまようバロウズの珍道中・・、なのか?それよりなにより、解説でも完全にスルーされてる点なのだが、バロウズが南米で少年を売春しまくっているらしき描写が気になった。アメリカから来た作家が経済力格差があるペールやコロンビアで少年を売春ってどうなん?正直ドン引きや。ドラッグよりそっちの方が気になっちった。アレンギンズバーグが書く文章は私には意味不明。無知な自分にとっては実りのある読書になりませんでした。
2021/08/25
バズリクソンズ
タイトルからしてヤバイ匂い満載。ヤーへという究極の麻薬を求めて2人の間で交わされた手紙のやり取り(途中でどこまでが事実なのかわからなくなりますが)を山形浩生訳で読ませる本作。ビートニク文学って無茶苦茶だな!って思ってましたが、それはやはり日本人的視点。むしろ麻薬の推奨は今の時代どこの国もやってませんが、、、この本の中でだけ味わえるヤバさが混沌と自由と曖昧さと、色々な要素が混じり合ったカオス的作品。感想を書いている自分もどこに行ってるのかわからなくなってしまう。ヤバイがこれも確かに文学。
2007/04/12
ほっしー
【BIRTHDAY BUNKO】アメリカの作家バロウズと詩人のギンズバーグ(こちらが同じ誕生日)による麻薬書簡。ヤーヘと呼ばれるドラッグを求めて南米を旅したバロウズと、やはり南米を旅したギンズバーグの手紙からなる。素直な感想を書くとよくわからないの一言。見慣れない横文字を調べたらほとんどがドラッグの名前だった。93ページと97ページ(表紙の絵)の絵は不気味だ。ドラッグに完全にやられちゃったのだろうか。バロウズは麻薬中毒気に発表した作品で有名になったらしい。とにかくヤーヘはすごいドラッグらしい。
2016/04/22
感想・レビューをもっと見る