不思議のひと触れ (河出文庫 ス 2-2)
不思議のひと触れ (河出文庫 ス 2-2) / 感想・レビュー
miroku
私の心に不思議のひと触れ。まさにスタージョン作品の印象そのもののタイトルだ。
2014/05/03
bowmorelover
シオドア・スタージョン2冊目。最初に読んだのが「人間以上」からだったので読みやすかった。ひとつな短編を読み終えるたびにしばらく余韻を味わっていたい、そんな短編集でした。これが「キャビアの味」か!
2011/12/15
moco
SFはもちろんのこと、ミステリ、ホラー、ファンタジーそしてジャズ小説と、スタージョンの幅広い魅力が詰め込まれたまさに珠玉の短篇集である。なんということはない日常を、ほんのひと触れでたちまち不思議な物語に変えてしまう作家の天才的な筆力にただただ驚き、感動させられた。些細な描写がとてつもない輝きを放ち、ひとつひとつの言葉が色を持つように鮮やかで心を奪われてしまう。とにかくすべてが巧い。「裏庭の神様」、「タンディの物語」、「雷と薔薇」が特に印象に残った。
2011/09/14
sei
日常と不思議が触れ合う、SFの古典たる短編集。孤独な視点から優しさとユーモアを捉えており、寂しさと安心を同時に感じるような、水に深く潜ったような幻想的な感覚になる。偶然なのだろうけど、スタージョンはチョウザメの英名。原始的な姿のまま、ひっそりと現代まで生きてきたチョウザメは、この小説の雰囲気にぴったりだと思う。
2024/05/25
けいちゃっぷ
ほとんどの作品は最初はちょっととっつきにくい感じですが、それを過ぎてしまえばあとは物語にのめり込むのは必至ですね。次の作品を読み始めると、前の作品の残像が頭に残ってていけない。こんなことは他の短編集ではほとんどなかったな。420ページ
2009/10/04
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