カーデュラ探偵社 (河出文庫)
カーデュラ探偵社 (河出文庫) / 感想・レビュー
紅はこべ
カーデュラもの8編、ノンシリーズ5編。カーデュラはヨーロッパの貴族出身という正統派の吸血族。ところでこの作品の設定だと、人間は何回吸われると、吸血族になっちゃうんだろう。ヴァンパイアハンターとの対決の結末には笑えた。ノンシリーズは全編さすがのリッチー。「無痛抜歯法」「さかさまの世界」が特に好みだった。
2017/08/21
藤月はな(灯れ松明の火)
『米澤屋書店』での紹介で知った本が図書館にあったので早速、借りてしまいました。常に黒服で夜のみ、勤労している、正義感とパワーが凄まじい探偵カーデュラ。その理由は・・・(ヒント:名前は「アーカード」とも変化可)。お馴染み規則にニヤリとしつつ、ヤーノシュさんとの主従関係にほのぼのしてしまう。一族を抹殺してきた因縁の子孫との対決を描いた「カーデュラの逆襲」も元ネタを知っている者としては胸が好く。そして異色の「キッド・カーデュラ」での生活のためとはいえ、一族郎党から皆、反対された理由に爆笑してしまうのだ。確かにw
2022/01/16
オーウェン
ジャック・リッチーが生み出したカーデュラというキャラ。 実は正体はドラキュラであり、名前もアナグラムをもじったもの。 表紙にも描かれているが、直接作中では言及されない。 左右両方の歯が尖っているとか、食事は1週間に1日でOKだとか、さりげなく描かれていて笑える。 そのカーデュラの登場話と、探偵物語。 夜にしか活動できないので、話も夜のみ。 仲間がいたりだとか、ラストでひっくり返す話もありで、肩の力を抜いて楽しめた。
2022/03/19
Yukari
初めて読んだ作家さん。 読みやすい作品だったけど、事件解決に無理矢理感があったりとちょっと期待してたのとは違ってたかな…。 設定が設定やから、それをすんなり受け入れれたらもっと楽しく読めたのかもしれない。
2018/03/22
うまる
カーデュラ8編とノンシリーズ5編の短編集。カーデュラの正体に誰も気付かないという、事件の謎以外の面白さがあってとても楽しく読みました。文中で正体について語らないのですが、色々おかしな所があるのですぐに気付きます。書かなくても読者のみんなわかるよねっていう手法が上手かったです。一番好きなのは、ハンター一族との対決"カーデュラの逆襲"。代々続く宿敵との抗争を終わらせるのに最善の策を見せてもらいました。ノンシリーズの方では"無痛抜歯法"が好み。"勘のいいガキは嫌いだよ"っていう展開が楽しかったです。
2020/03/10
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