千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症 (河出文庫)
千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症 (河出文庫) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
段落が変わらないので、読みづらし。本の第一のタイプは、根としての本(18頁)。本は世界とともにリゾームになる。本と世界との非平行的進化がある。本は世界の脱領土化を確かなものにする(31頁)。プラトー[高原・台地]はつねに真ん中にある。リゾームはもろもろのプラトーからなっている(53頁)。リゾーム=分裂分析(スキゾアナリーズ)=地層—分析=プラグマティック=ミクロ政治学(55頁)。官僚制が、コギトの発展。愛の官僚制と、官僚的なカップル(273頁)。機械的なイメージが湧く。全体的に、難解である。
2021/06/11
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D=Gの言語は伝染する。けれど考えてみてほしい。彼らの言っていることが正しいとすれば、あらゆる〈出来事〉としての書物、概念、言表には固有の日付があるのだ。レーニンが革命を宣言した言葉を真似て、どこかのだれかが街頭で革命を宣言したする。何が起きるだろうか? 「それは子供じみた、あるいは狂気じみた行動にすぎず、言表行為とはならない」だろう……。彼らの言っていることは正しい(あるいは部分的に)。この本には確固たる日付があるのであり、また読み手の側にも、願わくば、固有の日付があらんことを。
2018/06/09
evifrei
かなり難しく感じた。初めは独特の文体に面食らい、殆ど意味を汲み取れなかったが、読んでいるうちにフレームが立ち上がってくる印象の強い哲学書。章ではなく『プラトー(高原)』という断片により構成される。途中から面白さを感じ始め、熱中して読めた。資本主義という有機体を分解し、分析することで脱領土化された観念を抽出する。中巻以降どういう議論が展開されるのか楽しみだ。言語学の知識(ソシュール、チョムスキーなど)が予備知識として必要になるものの、基礎的知識があれば十分本書に挑戦できるように思う。
2020/05/02
wadaya
初めに本というものは対象も主題も無く、様々な素材や日付、速度などで構成されているだけで、一つの多様体である以外の何者でもない。意味を求めてはならないし、理解すべき何かを探してもいけない。ただ単に受容体としての私との関係があるに過ぎない。エクリチュールは意味とは縁もゆかりも無く、読む人にとっての地図である。序章は「リゾーム」という概念について書かれている。リゾームとは根茎(地下の茎)である。地中に張り巡らされた根の地上への通路であり集合体である。表出しない出来事の地上への連絡通路。権力や社会に関わる出来事↓
2020/08/17
耳クソ
「言語学の公準」がやっぱ一番好き。意味わかんないけど。
2024/07/23
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