どんがらがん (河出文庫)
どんがらがん (河出文庫) / 感想・レビュー
miroku
まさに奇想小説。細かい部分を説明しないのが読みやすい。独自なセンスにハマッた。
2014/04/22
田氏
どんがらがーん!タイトルが妙に気になっていた短編集がらがーん!タイトルに相応しいドタバタ中編あり、呪術ミステリあり、あるいは牡蠣でいっぱいのなんとかあり。悪文家らしいアブラム・デイヴィッドスンだけど、そこは浅倉久志らの翻訳パワーでどんがらがーん!この人って日本語訳ほとんどされてないのねんがらがん。なんだけど、今年の9月に論創社から、魔術小説の皮をかぶったハードボイルドミステリ『不死鳥と鏡』が刊行予定らがーん!どーんどーんどーん!どどんがらがーん!最近考えるんですけど、勢いとか衝動って大事だと思うんですよ。
2022/07/04
モルワイデ鮒
比較的わかりやすい最初の『ゴーレム』と『物は証言できない』は面白かったが、その他は面白がりかたがよくわからなかった。解説で殊能将之さんが『変な小説』と表現していたのでなんとなく少し安心(?)する。
2023/07/24
けいちゃっぷ
殊能将之が惚れ込んだというアヴラム・デイヴィッドスンの短編集。 3年前に読んだ『エステルハージ博士の事件簿』が、とらえどころがないけれど何となく引き込まれた印象が残ってたので、こちらも期待して読んでみる。 どれも長く記憶に残るものではないにしても、それぞれに味があっていいですね。 異国情緒もたっぷりですし。 「ゴーレム」「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」「尾をつながれた王族」などのSF風味も良かったですが、一番印象に残ったのは「ナポリ」かなあ。 480ページ
2016/03/23
rinakko
『エステルハージ博士の事件簿』が大好きなのでこちらも手に取った。前から読んでみたかった「ゴーレム」がすこぶる好みな話で、嬉々として頁を繰る。不気味で異様でグロテスクで、“わざとわかりにくく書いてある”ような作風がとてもよかった。のと、編者解説と巻末の特別収録インタビューの内容の充実ぶりも嬉しい。
2014/06/13
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