KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ブロントメク! (河出文庫 コ 4-3)

ブロントメク! (河出文庫 コ 4-3)

ブロントメク! (河出文庫 コ 4-3)

作家
マイクル コーニイ
Michael Coney
大森望
出版社
河出書房新社
発売日
2016-03-08
ISBN
9784309464206
amazonで購入する

ブロントメク! (河出文庫 コ 4-3) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

みっぴー

『ブロントメク』は作中に登場する耕作機械(武装したトラクターのようなもの)の名前です。舞台となる惑星アルカディアは経済的に破綻寸前。そこへ巨大企業が目をつけ、援助する見返りに人々を指導下に置く。。。SFというより経済小説のような感じです。原住民としてのプライドと、支配をどこまで許容するかのせめぎあいがとても臨場感があって面白かったです。でも、冒頭の『52年に一度起きる集団洗脳』の影が薄かったのが残念でした。

2016/04/15

もち

「あたしはあなたを死ぬほどめちゃくちゃ愛してるから」◆52年に一度、海に心も身体も殺される惑星。イメージ回復の妙手として、ヨットによる単独世界一周航行が企画された。造船技師のケヴはプロジェクトに全てを賭ける。傍らには、ブロンドの美女――■恋愛SFの名手が遺した、もう一つの大傑作。失敗の苦々しさも、設計を巡る諍いも、孤独の危うさも、世界が傾ぐ瞬間も。隣に愛する人がいるのなら、乗り越えられる。幾重に仕掛けられた鮮烈な幕切れまで、その船は止まらない。

2016/04/14

かわうそ

SF的な設定を導入しながら別にSFじゃなくてもいいじゃんと思わせるような人間ドラマを展開した上で、最後にSF要素を活かしてドカンと一発かます構成がお見事。こんなに短い感想で3回もSFという単語を使ってしまったけどまあいいや。

2016/03/16

geshi

主人公のケヴィンが冒険もしないし周囲からは流されるし弱い。でも、他の強烈なキャラクターと比較すると等身大で、どうにもできない所が人間臭くて安心して同調できる。それに乗ってスザンナに惹かれるから、ラストが予想ついても悲しい。人口減少が進む地域への巨大企業の進出と、それに伴う労働問題は現代でも通じる話。プランクトン「マインド」による集団死や精神剤イミュノールといった設定だけだと思っていた事柄が繋がって惑星アルカディアのシステムとして立ち上がり、成程と思わされる説得力があった。

2016/12/07

かとめくん

後書きにもあったけど、サンリオの表紙のイメージが強すぎてもっとハードな開拓ものなのかと思っていました。 それはともかく、地方の惑星で人生をやり直そうとする主人公が、過疎化に悩む地方惑星を再開発しようとする巨大企業と住民の間で悩みながら進んでいく様が描かれる。そして訪れる恋と真相。そのあまりの残酷さに思わず胸が締めつけられました。

2016/05/19

感想・レビューをもっと見る