あなたのことが知りたくて : 小説集 韓国・フェミニズム・日本 (河出文庫)
あなたのことが知りたくて : 小説集 韓国・フェミニズム・日本 (河出文庫) / 感想・レビュー
fwhd8325
日韓12名の作家アンソロジー。すべての作品を理解できたとは言えませんが、共通したテーマの作品はとても面白い。日本人作家の作品の方がわかりやすいかなという印象ですが、チョ・ナムジュさんの「離婚の妖精」も印象に残りました。
2024/03/09
優希
日本と韓国の女性作家による短編集でした。フェミニズムがテーマです。女性の強さが鮮やかに描かれ、手応えのある作品ばかりでした。同じ女性だからこそわかることが多かったですね。
2022/09/12
kum
日韓ともにある程度読み慣れた作家陣、そしてテーマはフェミニズムということで、読みやすく共感する話も多いのだろうと思いきや、なかなか難解な作品が多かったように思う。倉本さおりさんの解説を読んではじめてこのテーマの奥深さに触れられた気がした。連帯感でくくろうとしてしまう「私たち」という言葉。でも本来は「あなた」と「私」は別のもの。「互いの言葉がもたらす隔たりを確かめあうことで、「あなた」と「私」は何度でも出会い直すことができる。その営みの繰り返しの果てに「連帯」という言葉ははじめて力を持つ」
2022/11/29
べる
「韓国・フェミニズム・日本」というお題で韓国と日本の作家が綴った短編アンソロジー。短い物語の中で今までになかった視点を得て、自分の世界が広がった感覚があった。ママ2人と子2人で暮らすことも幸せに生きていくための選択としてありだということ。「女性募集」は給料安くて業務が大したことないと表していたことと、赤いアイシャドウが復讐の色だったこと。人にファザード(他人に見せている態度や性格のアウトライン)しか見せなければ心は通わないこと。男性か女性の二択しかないことへの憤り。今の社会状況の問題を自分事に考えられた。
2023/02/18
葵
韓国・フェミニズム・日本がテーマのアンソロジー。いやいや、いずれにも絡まない話もあったよね?笑 でもこれが物語、これが人生、クーっ!ってどっちのことも大してわかっていないのに、そう言ってみたくなる粒揃いの作品ばかり。はじめましての方が多かったけど、全体的に韓国人作家の作品の方が好みだった。なかでも、パクミンギュさんの一編が好物でした。1700kmの全裸の巨人(神か?悪魔か?)が地球に降り立って、ニュージーランドを徐にむしり取ってむしゃむしゃ食べたり、カリフォルニアを掴んで犯してみたり、、なんだよこれ!
2022/10/06
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