死について! 上: あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。 (河出文庫)
死について! 上: あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。 (河出文庫) / 感想・レビュー
こばまり
上巻には28人へのインタビューを収録。様々な年齢、職種の人々が実にのびのびと語っていて飽きない。そんな中でも聖職者の話は5人が5人ともあまり面白くなくて、そんな発見を面白くも感じたり。下巻へと続く。
2022/11/19
読書熊
さまざまな立場、年代の人が自由に死について語る
2022/11/12
たけのこ
特に救命系の仕事の人や、臨死体験した人の経験が印象に残り、自分の人生にも限りがあることがひしひし感じられた。宗教系の人の話はわからない部分もあったけど、なんとなく、ああ、こういうことを考えているのか、というのは知れた気がする。すごく面白かったので下巻も欲しい。
3つ
アメリカ人の死生観がよく分かる。 彼らは神やキリストと日本人の我々が思うより深く繋がっている。信仰を中心にして自己定立を図っているのだ。それは神を否定する立場であっても神を前提としていることには変わりない。あえて図式化すれば、彼らは垂直的に世界を把握しそこから水平へと視線を移す。横のつながり(=現世)は神あってのものとして立ち現れてくる。他者に対する愛や赦し、罪などは神(聖書)から導き出されてくるのだ。 こういった感覚は我々にはあまり実感出来ないものなのではないだろうかと思う。それ故にとても興味深い一冊。
2023/02/06
ぼっせぃー
放射線医や映画監督の第二次大戦の冒険譚、ソーシャルワーカーの原爆被災体験、PTSDの退役軍人のジャングル探索法、天才物理学者が双極性障害の中で見る悪夢など、読ませるエピソードには事欠かない。数奇な人生を送ってきた人物ほど、 これまでの生を反映した、変わった死のイメージを持っているかと思えば、死そのものについては皆言うことは大差なく、職業や肩書にハマって話し始めた瞬間さらにつまらなくなる。まるで想像力にリミッターがかかっているようにも見えるのだが、結局収斂進化の様に同じような形式に行き着くものなのだろうか。
2023/01/02
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