犬の記憶 (終章) (河出文庫 も 4-2)
犬の記憶 (終章) (河出文庫 も 4-2) / 感想・レビュー
コットン
写真家森山大道さんの自伝的フォトエッセイ。写真については全く素人ですが、荒い粒子のモノクロ写真が場末のやるせなくも力強さを持って見る者に訴えかけてくる魅力がある。
2015/08/15
RYOyan
森山氏が師と仰ぐ東松照明氏の写真展を観た時の衝撃を思い出した。その後のアラーキーとの出会い、彼を冷静に観察する眼差し、なんだか正直で面白かった。それにしても「犬の記憶」というタイトル通りのその作風と写歴には圧倒される。
2016/10/29
KJ
場所と時代と人間が写真を媒介にして結び付く。路上は凡ゆる出来事の現場だ。路上を辿る行為は凡ゆる映画や書物に匹敵し凡ゆる人格になり得る。路上を撮る事の麻薬にも似た生理的快感が伝わって来る。如何なる巨匠も大御所もいきなり其処に辿り着く訳では無い。瑞々しい青い時代や血気盛んな赤い時代がある。嘗ての色が褪せる時代もある。様々な時代を経た結果が現在に結実する。どれだけ時間と経験を重ねても自身の流儀を貫き通す。写真とは何か。答えが出たら其処で終わりだ。まだ見つからないと言い切り何時迄も途上に居続けられる姿は格好良い。
2020/11/30
方々亭
1990年代にアサヒグラフで連載されていたものをまとめたもの。当時、毎号本屋さんでこの連載をチェックしていたものだった。横須賀や逗子や新宿等、自分にもゆかりのある土地についての記憶や思いが書かれていたので嬉しかったんだよな。
2022/05/27
Girasoli
ようやく読めた。フリーになったばかりの若い大道さんとたくさん出会えた。 それだけで十分。やっぱり私は大道さんが大好きのようです。
2011/10/28
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