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特別授業3.11 君たちはどう生きるか (14歳の世渡り術)

特別授業3.11 君たちはどう生きるか (14歳の世渡り術)

特別授業3.11 君たちはどう生きるか (14歳の世渡り術)

作家
あさのあつこ
池澤夏樹
鎌田浩毅
最相葉月
斎藤環
橘木俊詔
田中 優
橋爪大三郎
鷲田清一
出版社
河出書房新社
発売日
2012-03-03
ISBN
9784309616728
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特別授業3.11 君たちはどう生きるか (14歳の世渡り術) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

14歳からの戦争のリアルの裏紹介。 最相葉月さんの「科学は信じるものではなく理解するものだ」という主張は納得。個人的には信じるよりも理解するほうがハードル低いですし、なんとなく学生時代の成績が良かった理由が分かったような…?

2023/02/28

s-kozy

娘(中2)の推薦により手に取る。「14歳の世渡り術」という書き下ろしシリーズ中の一冊。東日本大震災のちょうど一年後に出版されている。中学生でも読めるようにと平易な文章で書かれてはいるが、内容は濃く深い。3.11を経て、それを日本人がどう捉え、今後どのように国を進めるべきなのか、9人の識者がその専門分野を踏まえて様々な角度から語っている。メリットもデメリットもある日本の地理的特徴を踏まえ「日本人は失うことに馴れている」という池澤夏樹さんの主張が染みた。大人が読んでも価値のある一冊でした。

2014/08/27

としP

「課外授業・ボランティア」から抜粋と感想。「家が無傷だったとしても、水や電気が通っていないため、救援物資をもらいに避難所に行きます。すると「あそこの家は無傷なのに…」と言われてしまい、無傷の家の人はどこか後ろめたさを感じ、避難所に行けなくなっていたのです。」震災による物理的損傷よりも、人間の心の荒廃の方が悲しく感じた。また「ボランティアは「自分が必要とされている」という自尊心を感じられなくなるのが怖くて、相手に過度に干渉したり、(省略)主役はあくまでその土地に住んでいる人たちであるということを忘れずに。」

2017/01/02

たかやん

"14歳の世渡り術"シリーズの1冊。あさのあつこさんと鷲田清一先生が特に良い。震災特集での書き物で読み応えを担保するのは、結局のところ「どれだけ震災以後にしか書けない文章に感じるか」という気がする。だからこそ、あさのさんは「震災はとても語り尽くせない」という心境をそのまま書かれている誠実さに惹かれます。鷲田先生はもっと大きな文明のダイナミズムから「震災によってどんな無力感が表面化したのか」そして「これから何に目を向けなければならないか」にまで触れられていて、短くも読み尽くせない文章です。

2019/03/07

ヨクト

14歳の世渡り術シリーズ。でも、大人の人にこそ読んで欲しい内容だった。東日本大震災を経て、色んなことが浮き彫りになった。そこには良いことも悪いことも含まれる。天災、人災、政治、ボランティア、PTSD…もっと想像力をもっていろんなことに向き合って欲しい。まずは大人がだ。あさのあつこさんと田中優さんの授業が心に響いた。

2013/08/25

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