特別授業 “死"について話そう (14歳の世渡り術)
特別授業 “死"について話そう (14歳の世渡り術) / 感想・レビュー
ホッパー
中高生向けの本ではあるが、大人が読んでも面白い。色んなジャンルの専門家たちが、死をテーマに語っている。1人で物事を多面的に考えるのは難しく、限界がある。沢山の人の話を一度に聞ける機会というのは貴重だと思えた。そのような本をもっと読みたくなる。
2021/09/20
モリー
あと三年で50歳になる私でも、生き直したい、という気持ちが湧いてきました。全ての章から共通して読み取れたことは、“生きることの中に、死が内包されている”という真理です。複数の識者が各々の視点から「死」を見つめ、「生」とは何かを炙り出して見せてくれます。今の私に一番突き刺ささったのは、湯山玲子さんの言葉でした。「生きながら死んでいる」人になっていないか?と問いかけられているように感じました。おそらくその自覚があったからなおさらそう感じたのでしょう。これからは、「人生のリミッターを外す」生き方を目指します。
2019/09/29
fu
人によって思うことはそれぞれ全然違うものなのだ。自分の死を思う人もいれば、身近な人の死、社会的な死(脳死判定、羊水検査)の定義を問う人、死から有限の生を感じる人。自分と価値観が異なる人の話のほうが印象に残る。
2014/12/21
はげまる
死について、しかも14歳というなんだか過敏そうな年代に向けて語るという刺激的な企画本。18人の専門家が登場するが多角的で面白い。例えば海外で死んだ場合どのような手続きがとられるのかという具体例であり、どのように死をとらまえるかという哲学であり、歴史上の死の重みの変遷であり。死との距離感、付き合い方、生のあり方が18通りの言葉で綴られとても興味深い。思えば、14歳ぐらいの僕は、怠け心から、面倒な毎日を一瞬で終わらせるたくて、不意打ちのような突然の痛くない死に憧れていた。本作と出会っていればどう感じたろう。
2015/04/24
はづき
一人で暮らす31歳のいまより、14歳の頃の方が死が怖かった。世慣れしたからこわくなくなったのではなく、人との距離感が関わっている気がする。熱と重みと湿り気と躍動を持った人他人がいると体感しているかどうか、職場の人とは話すし、大好きだけど、そんな存在だと実感する機会はない。いなくなること(死)は、しばらく会えなくなるくらいの感覚。 14歳の頃の他人はもっと生々しいものだった気がする。
2016/11/11
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