夏目漱石、読んじゃえば? (14歳の世渡り術)
夏目漱石、読んじゃえば? (14歳の世渡り術) / 感想・レビュー
♪みどりpiyopiyo♪
面白かったー♪ かつて、難しい漢字や知らない言葉にいちいち引っかかって なかなか読み進められなかった 子供の頃の自分に教えてあげたい☆ ■この本は、漱石の代表作を一つづつ取り上げて「こんな読み方も出来るよ」と示しながら、「教科書に出てくる文豪」という一面的な見方をされがちな漱石のイメージをやんわり揺すって「読書」の意味をも問い直します。■苦手意識を持って読まないよりも、気軽に読み始めれば面白さや奥深さはついてくる。読書の森に手を引いて導いてくれる、近所の気の利くお兄さんみたいなご本でした( ' ᵕ ' )
2017/03/08
Aya Murakami
図書館本 やはり奥泉氏からみても三四郎はコミュ障だった…(それどころか吾輩も坊ちゃんもコミュ障)今流でいうとこういうのをエモいというのかな? 漱石短編集の分類で留学時代、日露戦争怪談、ヨーロッパ下敷きのロマン、訳が分からないものと分けているのが初耳。怪談といえば幽霊ですが漱石ってマクベスの幽霊描写に首を傾げたエピソードがあったような?日露戦争とマクベスをクロスして考察しても面白そう。
2021/10/03
s-kozy
「文豪の書も臆せず紐解こう」と漱石の書のガイドブックの体をとってはいるが、著者一流の普遍性のある読書術を披露する書ともなっている。「14歳の世渡り術シリーズ」は数年前に読んだ「特別授業3.11君たちはどう生きるか」以来2冊目だが、なかなかいいシリーズですね。
2018/06/23
seacalf
小五から中三まで連続五年間、ずっと『吾輩は猫である』で読書感想文を書いたという筆者。若干引く笑。今まで夏目漱石を取っつきにくいと感じでいた人や小説の楽しみ方に悩みがある人には目からうろこな読み方を紹介している。難解でめそめそしながら読んだ『草枕』の捉え方はなるほどね~と感心。ただ、自由に読むべしと諭しながら、批評家の意見を準えて語り始めたりするのは如何かと。近所の漱石フリークおじさんのお喋りを聞いてるつもりで、話半分に参考にするのが吉。この14歳の世渡り術シリーズ、かなりバラエティ豊かで他の本も面白そう。
2017/07/31
aquamarine
夢十夜は大好きで何度も読みましたが、正直漱石作品は途中で挫折してるものも多いです。コミックで読んだだけだったりあらすじ程度しか知らないものをそろそろしっかりと読みたいなと思っていたところへこの本を知りました。14歳の世渡り術ですからもちろん中学生あたりに向けて書かれていますが、奥泉さんの切り口は音楽に例えてみたりと納得させられてしまう楽しいものでした。「全部読まなくてもいい」「物語は無視してもいい」「未完でもかまわない」大人の私も未読のものはもちろん、一度読んだものもあらためて読み直してみたくなりました。
2015/07/11
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