世界を平和にするためのささやかな提案 (14歳の世渡り術)
世界を平和にするためのささやかな提案 (14歳の世渡り術) / 感想・レビュー
やすらぎ
争いは将来を一瞬で消してしまう。平和とは明日のことを心配せずに暮らせること。黒柳徹子氏から始まる本書。著名な方々が、平穏の保ち方や互いを敬う考え方を提案している。ある意見を聞いたとき、そのまま信じる前に反対意見がないか調べた方がいい。なぜ私はこれが正しいと思うのかを考えよう。平和を望む声の中には争いでしか解決できないと信じる人もいる。多様な価値観があり意見の違いや対立をゼロにすることはできない。人間は違う考えを受け入れるとき不安になり、ときに感情的になるが、広い思考を学び育てることで緩和することができる。
2022/05/01
Die-Go
14歳の世渡り術シリーズ。黒柳徹子をはじめとする、各界の多彩な執筆者による平和への提言集。対象年令もあり、平易な文体が多く読みやすかった。特に黒柳徹子の提言だけでも読む価値はある。世の中学生だけに限らず全ての人に読んで欲しい内容。ちなみに私は中三の娘に薦めてみます。★★★★☆
2016/04/27
chimako
14歳の世渡り術シリーズ。「世界を平和にするためには何ができるのか?」を22人著名人が提案している。黒柳徹子さんは「けっして言い争うためではなくお互いの理解を深めるために、自分の考えや意見を声にだしていったら良いと思う」と言っています。「14歳はもう立派な大人です。隣の席の子をいじめたりしている場合じゃありません。」と。池澤春菜さんは「読書が君と世界をつなぐ」の中で「たくさん本を読むと沢山の自分と違う考え方次第をする人をしることだと言っています。大人も分からないことがある。
2015/09/18
seacalf
「中学生以上、大人まで。」河出書房新社のこのシリーズは平易な文章で大人の行く手も照らしてくれる。冒頭の黒柳徹子さんの語りからいい。憲法学者木村草太さんの柔らかい印象そのままの文章もとてもわかりやすい。医師や活動家、タレントや詩人、語り手の肩書きは様々。同じ目的である「世界を平和にする」提案ですら多種多様で、生半可な思いでは実現しないのだと改めて思わせる。でも日常のささやかな営みの中にも平和への歩みの一助になる行動や思いがあると気付かされる。読んだ人各々の心に刺さる提案がひとつでも見つかればいいと思う。
2022/05/13
naoっぴ
さまざまな分野の人たちによる平和への提案の書。視点の異なる多様な考えが興味深かった。みんな平和を願っているのに何故戦争するの?私も本とともに考える。国と国との関係は規模こそ違えど、どこか会社や学校や隣人の関係と似ている。だから周りの人との良好な関係も、心の中を見つめ直すのもまた世界平和のひとつかもしれないと。中でも永江朗さんのフマジメ論は目からウロコ。一方で、戦争反対と声をあげられる世の中にいるとの感謝の気持ちもわいてきた。中学生から大人まで、年代問わず考えさせられる良書。
2018/08/31
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