種村季弘のネオ・ラビリントス 6
種村季弘のネオ・ラビリントス 6 / 感想・レビュー
ソングライン
昭和8年生まれの独文学者の作者、グルメ情報や食べ歩きには興味がなく、横丁にあるのんびりできる居酒屋でたたみいわしを肴に酒をのむのが好き、うまいものの話を聞くと食べたくなる、そんな作者が戦後から平成に至る食文化を語る「食物読本」、食事に関わる小説の一場面から話が展開してゆく「食物漫遊記」、食物漫遊記のスタイルで読書歴を語る「書物漫遊記」が載ります。幼少時寿司といえば桶にもられたもので、火の通った卵焼きや穴子を父からもらい、父は生のものをつまみながらお銚子を呑んでいた、私にも同じような思い出がありました。
2021/05/27
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