須賀敦子全集 第5巻
須賀敦子全集 第5巻 / 感想・レビュー
watershed
妻に きみは、似ている、 若くて、しろい、めんどりに。 風に羽毛が 逆立ち、首を曲げて 水を飲み、土を掻く。 だが、歩くようすは、 きみとおなじ女王の歩調、 悠然と草を渉っていく、 胸を張り、尊大に。 オスよりずっといい。 それは、神様に近い、すべての穏和な動物のすべてのメスと おなじだ、 土 ずっとむかし、 ぼくは楽々と生きていた。土は ゆたかに、花も実も、くれた。 いまは、乾いた、かたい土地をたがやしている。 鍬は、 石ころにあたり、藪につきあたる。もっと深く 掘らなければ。宝を探す人のように。
2019/08/17
OHNO Hiroshi
ウンベルトサバ 1、ミラノ 須賀敦子訳 石と霧のあいだで、ぼくは 休暇を愉しむ。大聖堂の 広場に来てほっとする。星の かわりに 夜ごと、ことばに灯がともる。 生きることほど、 人生の疲れを癒やしてくれるものは、ない。
2015/08/04
蒼1228
図書館。
2014/08/03
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