須賀敦子全集 第8巻
須賀敦子全集 第8巻 / 感想・レビュー
tom
須賀綾子は何者だったのかということが、ここしばらくの疑問。不思議でならない行動が続くので、年譜で確かめるため、この本を読む。良家のお嬢様、大学にまで進む。本当のキリスト教を知りたくてフランスに留学する。満たされなくてイタリアに行く。キリスト教左派の活動に関わる。夫が亡くなる。日本に帰る。翻訳やら語学教師をする。廃品回収をする。突然文筆家になる。10年ごとに跳んでいく。須賀さんが「アルザスの曲がりくねった道」を完結させていたら、何を考え、何をしたかったのか見えたのかもしれない。疑問ばかりが残る。
2022/03/05
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