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輝く断片 (奇想コレクション)

輝く断片 (奇想コレクション)

輝く断片 (奇想コレクション)

作家
シオドア・スタージョン
大森望
出版社
河出書房新社
発売日
2005-06-11
ISBN
9784309621869
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輝く断片 (奇想コレクション) / 感想・レビュー

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榊原 香織

スタージョンてSFかと思ってたんだけど、これは妙な味わいの短編集。サイコ、という言葉がはやるより前に書かれたもの。 何で読んだんだろう?ああ、訳者、大森望氏が気になったからだ。 ”取り替え子”の生意気な赤ん坊は、チコちゃんみたいだ

2021/09/09

藤月はな(灯れ松明の火)

「取り替えっ子」は子供の誘拐による身代金要求の筈が性悪親爺の妖精によって大混乱からほっこりするラストへの畳み掛けがよかったです。「ミドリザルとの情事」はゲイであることを脅迫された男の正体に仰天。確かにトンキワ過ぎる・・・・。「君微笑めば」は精神病質者の特徴である「良心の呵責なく、自己利益のために合理的に行動できる」という特徴が分かりやすく、描写されています。「マエストロを殺せ」は「死ね、名演奏家、死ね」の方の訳の方がインパクトがあって好きです。そして「ニュースの時間です」、「輝く断片」は遣る瀬無さすぎます

2013/08/08

たち

ぼんやり読んでいると、いきなりハッとするようなシーンや台詞がでてきます。自分自身の心の奥底を見透かされているようで、気味が悪かったです。誰にでも、執着している物や事柄があると思いますが、それの度が過ぎれば狂気を孕む事になるのではないでしょうか。自分は大丈夫なのか?あまり自信がないです。

2016/04/03

tomo*tin

前半の三篇はちょっと軽めだったので余裕をぶちかまして読んでいたら後半だんだん凄いことになってきて大変な目にあった。何が正常で何が異常なのか、その辺の線引きは自分ではできなくて外部が勝手にしてしまうわけで、それによる些細な行き違いで捻じれて歪んで変なことになってゆく。なんかもう切なくて恐い。個人的には特に表題作と「ニュースの時間です」「ルウェリンの犯罪」が好き。あと「マエストロを殺せ」は「死ね、名演奏家、死ね」の訳の方が合っていると思う。

2009/04/14

タカギ

感情が強く揺さぶられる話ではない。たまに、「わたしは何の話を読んでいるんだ?」と思うことさえある。どこに行き着くかわからない不思議な話が多い。結末だけみると、ハッピーエンドではないのだけど、さほど嫌な気分にもならない。文書は洗練されていて美しく、着眼点にハッとすることも多い短編集でした。

2016/03/17

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