KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ニーチェ ---ニヒリズムを生きる (河出ブックス)

ニーチェ ---ニヒリズムを生きる (河出ブックス)

ニーチェ ---ニヒリズムを生きる (河出ブックス)

作家
中島義道
出版社
河出書房新社
発売日
2013-02-09
ISBN
9784309624525
amazonで購入する

ニーチェ ---ニヒリズムを生きる (河出ブックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

踊る猫

これじゃ、ニーチェじゃなくてナカジマ節を読むための本じゃないか、と溜め息。だが、皮肉ではなくこうも思った。ニーチェを読むとは、ニーチェの思想をチャートにして整理することではない(仮にそんなことが出来たとして、誰が読むのだろう)。むしろニーチェの胡散臭い言葉に触発されて、ムッシュムラムラと己の中で煮え滾ったものをそのままぶつける、アクション・ペインティングのような活動の謂ではないか、と。ニーチェは爆発だ(繰り返す。決して皮肉ではない)! ひたすら己を爆発させ、虚無の中に己の全身全霊を投げ込み、今を楽しむ……

2020/03/18

井月 奎(いづき けい)

ニーチェを読まなければいけない。と思ったのは五年前でした。貪るように読みました。第二部までは……。第三部を読み始めてひどく困惑して、まったく頭に入らなくなり、いつの間にか読まなくり、思い出して読み挫折。その繰り返しでした。しかし読まなくてはいけない。という思いはいつも、いつでも心にあり、助けてもらおうとしてこの本を読みました。私なりに理解したのは、ニーチェの混乱に付き合ってはいけないということです。自分の芯を定め、キーワードを決めて、整理しつつ読むべきなのです。さあ、岩波文庫で再挑戦です。

2015/10/10

fishdeleuze

『ツァラトゥストラ』を中心に、ニヒリズム、ルサンチマン、パウロ主義、奴隷道徳/貴族道徳、力への意志、そして永遠回帰とニーチェの哲学を俯瞰しており、引用も多く読みやすい。ニーチェの場合、哲学(あるいは作品といったほうがいいかもしれない)と実存が密に関わり合っていて、生=作品(または作品=生)という面がとても強い。激烈で極端、そして誠実だが、赦すのが不得手な人物だったようだが、それは作品からもうかがえる。読む時期や問題意識の持ちようによっては、激しく訴えかけてくる思想家なのだろう。

2017/09/09

ichiro-k

「目クソ(中島義道)、鼻クソ(巷のニーチェ本)を笑う」書籍。 どちらも本文にあるニーチェ気取りの「ツァラトゥストラのサル」で、始末の悪い扇動者。 以前、著者が言っていたように(たぶん・・・)気が狂うほどあるいは死にたくなるほどモノゴトを考え抜けば「能動的ニヒリズム」に辿り着くハズ。 その先の「永劫回帰」については著者同様、私も低脳につき理解不能ようだ。

2013/02/20

pino

100分で名著のニーチェ編がなんか甘々でモヤモヤしたので中島さん。ですよね、やっぱりそんななまっちょろい思想じゃないですよね、ってゆう納得感があって良かった。ニヒリズムはそうとして、そして次にどうするのかっていうところを、自分が引き受けて考えなくちゃ。とかいう前にちゃんとツァツストラ読まなくちゃ。

2019/10/01

感想・レビューをもっと見る