完全版 ピーナッツ全集 22: スヌーピー1993~1994
完全版 ピーナッツ全集 22: スヌーピー1993~1994 / 感想・レビュー
keroppi
今巻の表紙は、ペパーミント・パティ。教室では寝てばっかりだし、成績はいつもDマイナス。そんなパティが、雨の中で泥んこになりながら嬉々としてフットボールをする。仲間たちは形なしだ。その泥んこさを描くシュルツの絵が楽しさに溢れている。もう一つ泥んこの絵がある。スヌーピーがDデーを戦う絵だ。ただこれは、スヌーピーの妄想であり、日常にいるというオチがついている。日常が戦場になる現実を見ていると、怖くなってくる。また、1993年8月24日にはエドワード・ホッパー「ナイトホークス」を模した絵がある。これはシャレてる。
2022/02/27
ぐうぐう
ライナスが言う。「考えるだけムダだよ!」と。すかさず、スヌーピーが答える。「言葉をしゃべれないなら、せめて考えなきゃ…」。問答は『ピーナッツ』の読みどころのひとつだが、チャーリー・ブラウンの場合、それは変わっている。ベッドの中のチャーリー・ブラウン。「夜中に眠れなくて、問いかけることがある、「どうしてぼくはここにいるんだ?」すると声がする、「きみはどこにいるんだ?」「ここだよ」とぼくは言う…「ここってどこだ?」と声が言う…「こっちにわかるように、手を振れよ」夜がだんだん長くなる…」。(つづく)
2020/11/30
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