完全版 ピーナッツ全集 24: スヌーピー1997~1998
完全版 ピーナッツ全集 24: スヌーピー1997~1998 / 感想・レビュー
keroppi
1997年75歳の誕生日を迎えたシュルツは、連載開始以来初めて5週間の休暇を取る。その間、過去に描かれた作品が再録されている。ただ、その説明がなければ気がつかないかもしれない。違和感がないのだ。これぞ偉大なるマンネリズムがなせる技か。楽しい仲間たちが繰り広げる世界は、あ、またやってるという微笑ましい気分にさせてくれる。それでいて哲学的で、文学的で、詩的で、シュールでもある。そんな素敵なピーナッツの世界に浸っていたこの全集、残りあと1冊となった。なんとも名残惜しいが、今すぐ読んでしまいたい気にもなっている。
2022/03/18
ぐうぐう
谷川俊太郎の言う「偉大なるマンネリズム」という表現が実によく理解できる『ピーナッツ全集』第24巻。連載40年を超え、しかしシュルツはマンネリズムに抗うのではなく、味方に付ける。馴染みのキャラクターが、同じシチュエーションで繰り広げる世界の、その味わい深いことよ。とは言え、シュルツは味方に付けたマンネリズムにすら甘えない。時に、新しいキャラクター、そして展開を描き、読者を驚かせる。今巻で言えば、あの赤毛の女の子がついに姿を現す。その登場のさせ方が、実に憎いのだ。(つづく)
2020/12/11
Kumi
クスッと笑える。どのページも本当に可愛い。チャーリーブラウンを応援しています。
2021/09/17
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