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「ことば」に殺される前に (河出新書)

「ことば」に殺される前に (河出新書)

「ことば」に殺される前に (河出新書)

作家
高橋源一郎
出版社
河出書房新社
発売日
2021-05-21
ISBN
9784309631264
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「ことば」に殺される前に (河出新書) / 感想・レビュー

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さきん

文章が細切れなのは、twitterに投稿してるからみたい。何かしらSNSでパブリックに発言するにはそれなりの覚悟と自信があってのことだと思う。そこで炎上するのは一応覚悟すべきと思う。参加者が増えれば増えるほどポリコレな発言しかできなくなる。読書メーターは本の感想ですよという体だから、twitterより全然オラついてないし、そもそも本を読む人が昔より少ないから注目拡散されることもほぼないから気楽。著者のも読メを少し薦めたい。「ことば」に殺されたり、否定があふれているわけではない。

2021/08/03

メタボン

☆☆☆☆ 示唆に富む言葉が多かった。「さようなら、ギャングたち」の作家が、いつの間にこのような高みにたどりついたのだろうか。大江麻衣の詩と出会えたことも良かった。

2023/05/30

いちろく

著者が、Twitterに投稿してきた内容をまとめた一冊。以前ラジオでも話されていたけれど、ゲストに招待する作家の作品を出来る限り読む姿勢は、ゲストだけに留まらない事を知る。どの様な立場にいる相手でも、知ろうとする姿勢が凄い方だと改めて思った。評論家や学者としての著者が投じる内容は、読んでいて別の知見を得られる事が少なくないので好きである。一方で、同性の私からみても女性に対してだらしなさ過ぎる面があるのは唖然とするけれど、著者がモテるのはこの本からも分かる気がする。

2021/07/13

活字スキー

【気をつけてください。「不正」への抵抗はじつは簡単です。けれど、「正しさ」に抵抗することはひどく難しいのです】作家で評論家で大変な多読家であられるおげんさん。書籍化されたのは2021年と最近だが、主な内容は2017〜20年の朝日新聞に掲載されたコラムと2010〜12年のTwitterに投稿された「午前0時の小説ラジオ」を編集したもの。それぞれの話は十分以上に傾聴の価値があるものの、タイトルや帯の惹句から予想したより雑多な構成だったので、次は小説を読んでみたいと思う。

2023/02/23

原玉幸子

高橋源一郎は、非常に面白かった『日本文学盛衰史』2冊や、今も表題の意味が分からないルポ『101年目の孤独』等を読みましたが、「切り口」が、悲しみや生きる強さやエロや、今回本書でも言及した「原罪」だったり、いまひとつ同氏の関心や拘りを掴み切れずにいました。対象者の作品を読み込む姿勢、ふと始めたSNSへの興味(手法)と何となく伝わる解析、その発信に「ぼく」と「わたし」と「おれ」を使い分けるところに、惹かれました。読書量や情報収集姿勢から、芸術の「読み取り方」には厳しそうな人の気がします。(◎2021年・秋)

2021/08/06

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