コミカライズ魂: 『仮面ライダー』に始まる児童マンガ史 (河出新書 056)
コミカライズ魂: 『仮面ライダー』に始まる児童マンガ史 (河出新書 056) / 感想・レビュー
ヒデキ
すがや先生のコミカライズで育った自分たちの世代は、「冒険王」の「新仮面ライダー」から、読み始めました ほぼ、毎月のようにあった分厚い別冊付録を楽しんでいましたが、そのために、先生が、苦労されていた記述に何故か、申し訳ない気持ちになってしまいました。 あの頃の冒険王のマンガが、テレビと違うストーリーになっていた理由も判ってしまった感じでした。
2022/11/06
更紗蝦
すがや先生御自身の体験を元にして昭和のコミカライズ事情が回想されているので、「児童マンガ史」というよりも「すがやみつる版まんが道」といった感じの内容です。本筋のコミカライズに関する記述ももちろん興味深かったですが、個人的に驚いたのは、『ゲームセンターあらし』の「ビッグコンピューターをやっつけろ!」の巻は、山田正紀先生の『襲撃のメロディ』からインスパイアされているというお話でした。私が山田正紀ファンになったきっかけは中学生の時に読んだ『宝石泥棒』ですが、素地は『あらし』を読んだ小学生の時に出来ていた…!?
2023/07/06
kei-zu
著者のコミカライズ作品は、私の年少期とともにあった。著者は「自分の絵に色気がない」と書くが、男子読者向けサービスシーンに、それでもドキドキした記憶がある。 「豆知識など読者にお土産を用意する」とも記述あるが、戦闘機漫画で「ジャミング(レーダー妨害)」を知った知った際は、確かにお得感がありました。 驚くのは、膨大な仕事の量と、通信制で大学を卒業後、現在は大学教授を務めていること。著者が漫画で描いたヒーローの活躍にも重なります。
2022/11/06
てら
すがやみつる一代記と言うべき一冊。「ゲームセンターあらし」以前のことは何も知らなかったので、大変面白く読ませていただきました。登場する人々がことごとく大物ばかりで、現代から見ればとんでもない逸話ばかり。この時代(1960年代~70年代)の漫画・テレビ業界のカオスぶり・突進ぶりがうかがえます。しかし記述からは著者の誠実さ・丁寧さが伝わる良作でした。
2022/11/03
ちゅるふ
桜多吾作氏や石川賢氏にも、こういうジャンルで書いてもらいたかった。
2023/01/05
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