言語表現の秩序 改訂版新装 (河出・現代の名著)
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言語表現の秩序 改訂版新装 (河出・現代の名著) / 感想・レビュー
うえ
「書いたりつくり出したりする個人の存在を否定するのは、もちろん、ばかげたことでありましょう。しかし−少なくとも或る時期以来−その地平に可能的な作品が彷徨する、そういうテキストを書きはじめている個人があり、かれはかれとして作者の機能を取り戻している」19世紀以降新しいタイプの作者(匿名ではない)が出現した「学問の組織は、作者の原理に対してと同様、注釈の原理に対しても対立します。…学問が…規則、定義、技術…などによって規定されるから」「これらすべては、一種の匿名のシステムを構成し…役立てうるものの委ねられる」
2015/12/30
Junji Yogi
言語という牢獄から自由になるためには、新たに言葉を獲得する事によって自分の言語的世界を分節していかなければならない。それは自ら「不自由」に向かってダイブしていく事である。パラドキシカルではあるが、それによってしか思考的に自由になる事は出来ない。丹念に読んだつもりなのだが、念頭浮かぶフレーズはなんて貧弱で狭隘なのだろうか。私自身の世界の絶壁に立っているかのような気分である。
2013/04/22
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