澁澤龍彦翻訳全集〈2〉 マルキ・ド・サド選集 2・世界風流文学全集 5 フランス篇 3 他
澁澤龍彦翻訳全集〈2〉 マルキ・ド・サド選集 2・世界風流文学全集 5 フランス篇 3 他 / 感想・レビュー
りだもと
仏文学者としての澁澤龍彦の成果は、やはりマルキ・ド・サドの翻訳ということになるのだろうが、この全集では彼の仕事が当時の貧弱な出版事情と澁澤自身の語学能力の限界によって大きく制限されていたことを明らかにしている。今まで、色眼鏡ごしにしか見られてこなかった澁澤龍彦の脱神話化と等身大の澁澤像構築のため、この翻訳全集が果たした意味は大きい。あと、小笠原と出口の対談が面白い。(しりとりやったら、澁澤が「マンコ!」といったみたいな話が入ってて、しょーもないなと思いながら爆笑した)
2015/02/11
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