澁澤龍彦翻訳全集〈5〉 悪徳の栄え,悪徳の栄え 続 ジュリエットの遍歴,補遺1959年 他
澁澤龍彦翻訳全集〈5〉 悪徳の栄え,悪徳の栄え 続 ジュリエットの遍歴,補遺1959年 他 / 感想・レビュー
hitotoseno
18世紀以来我々は好むと好まずに関わらず啓蒙の時代を生きている。神はおらぬ。絶対的な君主も存在しなければ規範もない……啓蒙の時代においてはあらゆる物事が吟味にかけられ、自分の足で歩くことが求められるーーじゃ、悪も許されてるんじゃないか? こう考えたことがある人はそれなりにいることだろう。自分の信念に基づけば悪も許される、だってそれは時代の求めるところなのだから……しかし、いかに啓蒙の時代だろうと悪を突き通した者はいなかった。どいつもこいつも結局権力に敗れたーーただ一人、マルキ・ド・サドを除いては。
2016/04/02
じぃじ
哲学とか人格形成とかそんなものは後付けですね。興奮できればそれでよい。そんな風に思いながら読んでいました。
2012/01/07
ミンガラ
快楽とはなんぞとか哲学的な難しい事考えずに面白い。
ひふみ
とてもすっきりする面白い本 ただ全体的に冗長な部分が多い…からこそすっきりしたかも知れない サディズムという言葉がしっかり自分の中で固まった
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