森へ (カワデ・パーソナル・コミックス 43)
森へ (カワデ・パーソナル・コミックス 43) / 感想・レビュー
saladin
自然・動物をテーマとした著者オリジナルの短編集。各ストーリー展開は劇的であるので、端正な画ではなく劇画タッチ。個人的には『ロング・ナイフ』(日本刀のことだ)がよかった。明治維新後、”日本風俗村”で働くため渡米した元武士が、興行主に逃げられ、やむなく自力で帰国しようとする途上で、ネイティブアメリカンに救われて…という話。数奇な運命を辿る主人公だが、ここまで劇的ではなくとも明治維新によって困窮したためにアメリカへ渡った武士は少なからずいただろう。そんな彼らに思いをはせた。
2024/03/10
龍國竣/リュウゴク
自然の中で暮らす動物たち。アメリカ西部の荒野、或いは近未来の土地、そして、深く生い茂った森。その動きの表現が素晴らしい。鷹や犬の隆々とした筋肉が、凛々しい姿が描かれている。そして、それは神話にも似る。神や仏にも通じる大自然の中での人間たちの生き様。
2012/05/24
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