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はなしっぱなし 下 (九龍コミックス)

はなしっぱなし 下 (九龍コミックス)

はなしっぱなし 下 (九龍コミックス)

作家
五十嵐大介
出版社
河出書房新社
発売日
2004-04-20
ISBN
9784309728414
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はなしっぱなし 下 (九龍コミックス) / 感想・レビュー

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天の川

初期の短編集。五十嵐さんの作品はその絵に圧倒され、飲み込まれそうになる。土俗的な精霊や民話の世界は気づかないだけで現代まで続いていて、私の隣にあるのかもしれない…と思わせられる。この後、どうなるのだろう?これはどういった意味なのだろう?と思う作品が多いけれど、不思議はそのままに受け止めるべきなのだろう。「風になる話」「雪灯籠」「偽の春」は特に好きだった。

2023/04/20

Bo-he-mian

五十嵐さんの作品は、「面白い」とか「理解できる」という目線よりも「何かその感じ・・・判る気がする」という感覚で捉えるものだと思う。このショート・ショート作品集は、不思議なものを日常としている人たちや、日常に異界が忍び込んで来る瞬間、あるいは異界に迷い込んでしまった人たちを描いている。『遠野物語』や『アイヌ神謡集』とかが好きな人は、ああいう世界を現代社会に持ち込んだようなものをイメージするといいかも。夜の空気感を見事に表現した「かたさくらべ」なんか大好き。あと「風になるはなし」の、ぞわっとする肌触りも。

2018/10/10

びびとも@にゃんコミュVer2

再読。上巻よりややマイルドに感じるし、話が洗練されているように思う。「雪灯篭」「偽の春」「コイとサギのはなし」が好き。

2012/09/12

syun

友人に読ませてみたところ、何で漫画にするのかわからないと言った。でも、漫画って恋愛ものとか、戦争、戦ものしか知らなかった僕には不思議な体験でしたね。その友人曰く、風はなぜ吹くのか、風吹く生物がいると想像することは、想像の幅が生き物止まりということで、奥が深いとは言えないということ。そう解釈することも可能だなあと思いましたね。結局、人間は自分達が名前をつけたものしか見たことがないんですから。幽霊しかり。いやあ、人それぞれですな。

2009/10/02

つばぶぅ

大人のための絵本のよう。なぜどうして、ではなく、見て感じて想像して、そんな世界をありのまま。不思議さや不気味さ、温まるものを『はなしっぱなし』。これは何を意味しているのかと考え込むこともなく、ただただ引きずりこまれる。知らないだけで、世界はこうなのかも。

2014/01/20

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