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枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)

枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)

枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07)

作家
酒井 順子 (翻訳)
高橋 源一郎 (翻訳)
内田 樹 (翻訳)
酒井順子
高橋源一郎
内田樹
出版社
河出書房新社
発売日
2016-11-22
ISBN
9784309728773
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枕草子/方丈記/徒然草 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集07) / 感想・レビュー

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KAZOO

この巻では日本古典の三大随筆、枕草子、方丈記、徒然草が現代語訳でおさめられています。とくに酒井さん訳の枕草子は今の時代の作品といってもわからないくらいな感じです。また方丈記もむかし中学・高校で習ったときよりもはるかに短く感じられました。徒然草も内田さんの役で結構楽しめました。

2016/11/28

starbro

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第ニ十三弾です。三作共、教科書等で一部は読んでいても、全文は読んだことがないので、貴重な経験でした。枕草子で、酒井順子が「おかし」を「素敵」、「あわれ」を「ぐっとくる」と訳しているのは大変「ステキ」です。一番のオススメは、高橋源一郎のハリウッド的超現代語訳「方丈記」です。1000年以上経ってても読み続けられている古典の底力を感じた巻でした。本作で毎月のノルマ1万P12か月連続達成コンプリートです!

2016/12/24

アキ

枕草子のみ再読。「清少納言を求めてフィンランドから京都へ」を読了し、読み返したくなった。約1000年前の清少納言の感性は鋭いが、男というものへの視点やうわさ話などは現代でも十分通じるもの。彼女の白楽天の詩への教養に書家・行成も一目置いていたことがわかる。仕えていた中宮・定子が八段で出産のために大道生昌の家に移り、男児を出産した日に、道長は娘の彰子を一条天皇に入内させ、彰子が中宮に、定子は皇后となり、二三九段からは失意の頃で第三子を懐妊し、出産後二十四歳で他界する悲劇的な運命による悲哀はおくびにも出さない。

2021/09/27

がらくたどん

「方丈記」読書会(その3)+α:欲しかった一冊。この全集の古典現代語訳はどうしてこんなに人選がオモロイのだろう。当時としても皆が気持ちよく乗っている分かりやすい世間の風を横目に相当にめんどくさい事を巧みな語りでブツブツ呟き続けたために何となく無視できない感じになったインフルエンサー三人衆(三大随筆とも言う)をそれぞれよくもこの人にという訳者で編集。お目当ての「方丈記」はもう少し理屈に傾くかなと思ったら私の思う「隠遁系インフルエンサー」そのものを具現化してくれた。災害を乗り越える秘策はモバイル・ハウスだ!

2023/07/16

ちゃちゃ

【『方丈記』】何という斬新でポップな訳だろう。「モバイル・ハウス・ダイアリーズ〜カモノ・ナガアキラ〜」とは?タイトルからして、高橋源一郎訳に衝撃を受けた。組み立て式のちっぽけなモバイルハウスに住み、アミダ仏のポスターとフゲン菩薩のフィギュアを飾り、聖なるホケ経を読む。それは、心安らかに静かに生きるための彼なりの方途。世間から非常識だと非難されようとも我が道を貫く潔さ。高橋訳を通して浮かび上がってくるのは、達観した白髪の老人の姿ではない。無常の世を生きる迷いの渦中で孤独につぶやく、人恋しげな老人の姿だった。

2017/10/15

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